犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

梅干しを作ることにする

2022年07月13日 | たべもののみもの
2年前に、母が特別養護老人ホームに入居した。
それまでは同居で在宅介護であった。

毎日ヘルパーさんや介護士さんや看護師さんに入ってもらって、
身の周りの世話をしてもらった。
本当に助かった。
介護保険や医療保険の制度が無かったら、私はとっくに暴発していたと思う。

ただ、買い物は私がしていた。
ただの買い物なのだが、意外にたいへんなのは、
食生活の違いである。
私の餌と母の食事内容はすごく違うのだ。

年寄りだから硬いものはだめだしね。とか
そういうことではない。
嗜好や食習慣である。

老母はパンやバターや乳製品や甘い物が大好き。
私はパンもバターなどは食べないし、甘い物は控えている。
自分が食べられなかったり、食べると身体を壊すので控えたりしているものを
毎日欠かさないように買い物することは
非常にしんどかった。



母の食生活の中で、ひとつだけ見習ってもいいと思うことが有るとすれば、
それは梅干しだった。
毎日一つは食べていた。

今も毎日食べているようで、老人ホームに届けている。



買ってみて分かった。

とにかく減塩が流行っている。
ムカシと違って今は保存法が有るから、減塩できるのだ。

また、何やらカツオだのハチミツだのと、味付きのものも多く出ている。
食べてみると、なんだか非常に甘い。

そういった梅干しには保存料が使われていたりする。
また、着色料や、中には甘味料を使ったものも有る。

母はそういうことに無頓着であった。
便利になって良かった、という意識だけなのだ。



自分も梅干しを食べたいが、
ありゃこりゃ入っているものでなく、
梅を塩漬けにして干しただけのものがいい。

そう思って探してみると、そんなものは高級品なんである。
しみったれた暮らしの私のお財布では到底買う気になれないお値段である。

やれやれ。
自分で作るしかない。



そう思っていたちょうどその頃、友人Fの実家に行った。
亡くなったお父さんがDIY好きで、やたらと資材を買ってしまっていたのが
大いに余っているというのだ。

タイムリーに、コルクタイルを12枚も手に入れて、
自宅のサンルームの床を修繕したりした。

そして更に。
物置に蓋付の壺が有った。
茶色で、側面に黒の釉薬が垂れている、アレ。
あれ、何焼きと言うのだろうね。

また更に。
でっかい盆笊も2枚有った。

道具は揃った。



と言っても、我が庭には梅は無い。
枝垂れ梅が有って、実が付くことは付くけれど、
数も少ないし、あんまり旨いもんでもなさそうだ。

そこで、梅は地元で買った。
農家が自宅の道路沿いの小屋で直売している。
近所にはこういった農産物の直売所がたくさん有る。

自宅から150メートルくらい歩いた所に直売所が有り、
野菜はもっぱらここで買っている。
たまにスーパーの野菜売り場を見ると、
冬でもレタスだのトマトだのキュウリだの売っていて驚く。
冬にそんなもん食って体を冷やしてどうすると言うのだろう。

梅もここで買った。
南高梅を2㎏。



まずは盆笊に梅の実を並べて、追熟させる。
まだ半分以上青いものを買ってきたので、
これが黄色くなるまで熟させるのだ。

日を追うごとに、部屋の中が甘い香りでいっぱいになる。
すばらしい!




ある日、梅の実の表面に少し皺が寄り始めた。
香りが少し弱まった気がする。
追熟はここまでだ!

壺の中に塩と梅を交互に入れる。
上から重石を載せる。
ポリ袋を重ねて水を入れたものを使った。


ゆっくり塩に浸かって梅酢を出すが良い~


つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 皆さーん | トップ | International Non-binary Pe... »

コメントを投稿

たべもののみもの」カテゴリの最新記事