犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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初心そもそも無い

2017年01月11日 | 書の道は
[あらすじ] 毛筆を始めて3ヶ月。木簡の隷書を臨書することに夢中になっているが、
そもそも、小筆でかっこよく字を書きたいだけだった気がする。

ブログを読んだ友人Vが言う。
「初心を忘れたとか書いてるけど
あんたそもそも初心なんて無いじゃん。

団扇を作っていて、達磨大師について調べて、
問答の言葉を見つけて、たまたまベイフツ?の文字を選んで、
ベイフツが主人公のマンガを見つけて、興味を持って調べて、
とかいう流れの中でふっと書を始めちゃったんでしょ。

今年は○○を習うぞ!とか、
○○が上達したい!とか、
私は○○を始めます。とかいうのがあるのが、初心よ。
志を立てるのよ。
あんた何をやるのも、そういうの無いじゃない。」

ほんとだ。無いよ。
ぬるりと経緯で書き始めたし、
ヨガだのサンスクリットだのも興味の赴くまま。

今までやってきたことも、どれもこれもそんなで、
続けようと志した事は無く、やり始めたらおもしろくてやめらんなくなっちゃった、
という調子だ。
そうやってあちこち首つっこんでいる。



おっちょこちょいついでに、筆を揮った。
友人Kが子どもをヒリ出した。
名前をなんと付けるか、相談された。
字のことや音のことや画数のことやなんかについて、知っている少しのことを
お話しした。
そんな中で、「名前決まりました。」の知らせを受けて、なんだかウッカリ
じゃあ書かせて、と言っていた。
思い付くと提案せずにはいられない性でございます。

練習した。
自分の名前以外にひとの名前をこれだけ練習するのは、初めてのことだ。
隷書で書くしかないだろ。
ところが、隷書の時代にこの「航」の字は、無い。
仕方ないから、「舟」と「六」と何かの字を参考にして、作戦を立てた。

考えに考えたがそれでも、自分の立てた作戦に迷いが有った。
一枚書いたが、ものの見事に失敗した。
色紙なんか買っちゃってさ、初めて書いた。
初めて色紙なんかに書いたら調子が違って失敗しそう~
と思ったら、ほんとうに書き心地がまるで違い、調子が狂った。
半紙と違って、墨をぐいぐい吸い込む。
すぐに筆がかすれて紙の上を滑らなくなる。

近所のホームセンターに2枚目の色紙を買いに行きながら、考えた。
帰宅して、隷書のテキストでいろんな字を見ながら、考え直した。
作戦変更して、一回だけ練習してすぐに本番を書いた。

こういうイキオイも必要なんだろうな。
しっかり練習を繰り返しても、そこに迷いがあっては良い結果につながらない。

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