犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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三脚脚立を買った

2020年04月18日 | からだ
[あらすじ] もっと安全に庭木の剪定をするために、ずっと欲しかった
三脚脚立を買った。
伸び放題の枝垂れ梅を強剪定、隣家の小屋の屋根に枝を張り出していた珊瑚樹を強剪定。

あらすじのほうが先を行っている。
三脚脚立を買った話をまだしていなかった。

三脚脚立という名前だということを、買う段になって知った。
「植木屋さんのアレ」
なんつってごまかして生きてきたのさ。



生まれてから、東京都文京区大塚に住んでいた。
山手線大塚駅から近い。
丸の内線新大塚からもっと近い。

静かな住宅街であった。

5歳で、調布市深大寺町に引っ越した。
静かさが段違いである。

周辺には農家が多い。
畑も多いのだが、それ以上に植木畑が多い。

植木畑と、空き地がたくさん有って、
そこにずいぶんポイ捨てのゴミが有った。
ゴミのマナーは今も当時も悪いが、当時のほうが更に悪かったように思う。
植木畑に向かってゴミを投げ入れる人の姿をよく見た。

当時はペットボトルなどまだ無かったので、
空き缶しかも250㎖のスチール缶が土に埋もれ錆びていた。
プルトップは外れて取れるようになっていたので、
これもたくさん落ちていた。

昭和50年頃の話である。



モスラの幼虫に襲われて展望台から上を失った東京タワー
みたいな形の梯子に、
支えになる一本の脚が出ている。

これが三脚脚立だ。

写真は昨日の写真と較べるとずいぶんスカスカになった枝垂れ梅である。
あんまりスカスカで、どこが枝垂れ梅なのかも分かりにくいほどだ。

梅の木の幹に添うような位置に、三脚脚立が立ててある。
手前の南天の陰になって見えないが、支えの一本脚が右手に斜めに出ている。

斜面でもうまく立てられるように、支えの一本脚は縮められるようになっている。



周辺に植木畑が多い。
隣も植木畑だった。
そんな環境だから、三脚脚立は当たり前に目にしていた。

今はアルミ製のものが主流だが、
当時の植木屋さんは木材で自作していた。
裸の丸材を麻縄で縛って作ってあった。
最近見かけなくなってしまった。

引っ越して来て45年経つ。
農家の爺さんが亡くなる度に、少しづつ土地が切り売りされ、
駐車場ができたり、住宅街と言って良いほどまとまった数の家が建ったり、
時にはスーパーマーケットができたりしてきたとは言え、
まだまだ植木畑は多い。

日常的に三脚脚立を見かける。
その度に、いいなー欲しいなー便利だろうなー作業が楽になるだろうなー
と、うらやんでいた。



どのくらいの高さの物を買おうか。

つまり、どのくらいの高さの作業をするか。
それは、どのくらいの高さまでで木の高さを止めるか、
というふうにも考えられる。

三脚脚立を調べてみると、高さの種別は30㎝刻みになっている。
一尺づつか。
なるほど、ムカシっからの道具は尺貫法なのだ。

梯子一段が30㎝になっている。

脚立でも三脚脚立でもそうだが、一番上の段の上に立ってはいけない。
ちょいとバランスを崩したら、足もとが力点になって、
いとも簡単に脚立が倒れてしまう。危ない。

脚立の場合は、脚立をまたぐようにして、天板から一段下の段の両側に足を乗せて立つ。
三脚脚立の場合は、天板から三段下の段に立つ。

180㎝の三脚脚立を買うか、いやもうちょっと高い所で作業したい、
というところで迷っていた。



更に調べていくと、
安全に立つ位置が天板から三段下で良いのは、180㎝のものまでだ、ということが分かった。
210㎝のものからは、四段下に立たねばならない。
高いものほど、充分に体を乗せていないと、バランスを崩しやすいのだろう。

210㎝の三脚脚立は、180㎝の三脚脚立より、高さが30㎝高いのに、
180㎝の三脚脚立よりも30㎝低い段に立たねばならないため、
結局、作業できる高さは180㎝の三脚脚立も210㎝の三脚脚立も同じ、
ということになる。

じゃあ210㎝の三脚脚立の存在価値は無いのではないか。



ここはちょいとフンパツして、240㎝の三脚脚立を買うことにした。
正解だった。
昇って作業してみると、これより60㎝も低かったら仕事にならん。

良い道具を手に入れると、やる気も増す。
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