茗荷ばかり食べている。
十年くらい前だったかに、庭に茗荷を植えた。
それが、めでたくも殖えて殖えて、殖えて、殖えて殖えて殖えて。
今や、我が家の夏の特産品である。
売るほど採れる。
※
友達に分けてもまだまだ有る。
薬味などというなまぬるい食い方をしていては、無くならない。
豚のしょうが焼きならぬ、豚のみょうが焼きが
夏の定番メニューである。
茗荷をとにかく刻んで、たくさん刻んで刻んで、
これでもかというほど刻んで刻んで、
豚肉と炒める。そんだけ。
※
隣家のおばちゃんが、夏になると
「茗荷が採れたから」と言って、
茗荷ご飯を分けてくれたものだ。
ベーコンとインゲンとミョウガの入ったご飯だ。
聞いたら、炊き込むのではなく、ご飯に混ぜるのだと言う。
炊きたてご飯に、具とバターを混ぜるのだそうな。
これが非常に旨かった。
毎年、楽しみにしていた。
数年前におばちゃんは亡くなってしまった。
いつかあの茗荷ご飯を再現しようと思いながら、まだやっていない。
※
なんの名物も無い、ツブレかけの宿が、
なんとかして儲けようとする。
茗荷を食べると物忘れすると言うから、
客に茗荷をたんと食べさせて、財布を忘れて帰らせよう。
そうたくらんで数々の茗荷料理を出すも、
宿の主人も茗荷を食っているので、
客から宿代を取るのを忘れてしまう。
という落語が有る。
茗荷を食う度に思い出す。
茗荷を食っても、この噺だけは忘れない仕組みなのか。
※
豚の茗荷焼きばかり食べていると、
さすがにちょっと飽きてくる。
この春のできごとを思い出す。
春菊がどんどん収穫できて、
美味いので調子に乗って毎日食べていたら、
ある時、胃が春菊を受け付けなくなってしまった。
やわらかいとは言え、消化の負担は重そうだし、
アクも強い。
茗荷を刻んでいると、まな板が黒ずむ。
これもアクが強そうだ。
美味いからと言って毎日食っていたら、
いつか身体が限界を迎えるかもしれない。
※
思えば、5歳まで住んでいた所から坂を降りた辺りは
茗荷谷と呼ばれていた。
今はなんの名残りも無いけれど、
きっと水が豊かで茗荷もアホほど生えていたのだろう。
※
調理法を工夫したら、飽きずに食べ続けられるのではないか。
懲りずにそう考える。
あの落語の中で、客はあの手この手の茗荷料理の数々でもてなされる。
あの中に何か、茗荷料理の知恵は無いか。
と思ったが、
茗荷の漬物、茗荷の味噌汁、茗荷ご飯など、
まあそんなに驚くようなものは無い。
茗荷コース料理だということが驚きなわけで。
一つ、ちょっとイカレたメニューは
甘酒の中にも刻んだ茗荷を散らしてある、というものだ。
なるほど。
夏のカクテルと言って思い出すものに、モヒートがある。
ラム酒のソーダ割りにライムをしぼり、アホほどミントの葉を入れるのだ。
さとうきびの蒸留酒であるカシャーサという酒がある。
ブラジル焼酎ってとこだね。
それで同じようにミントじゃんじゃんで作ったカクテルをカイピリーニャと呼ぶ。
どうしようもなく暑い日に、昼間っからこれをやると
猛暑も悪くねえなってな気分になる。
これが思う存分にやりたいので、
私は庭にライムの苗を植えた。
ミントは既に雑草認定されるほどのさばっている。
そ、
それの茗荷バージョンを開発するか・・・
ベースの酒は何が合うのだろう。
うまくいったら当たりそうだ。
※
今のところの結論。
豚の茗荷焼きが、大量の茗荷を一気に食べられるという点では
やっぱり一番である。
※
茗荷カクテルの案をお待ちしていまーす
十年くらい前だったかに、庭に茗荷を植えた。
それが、めでたくも殖えて殖えて、殖えて、殖えて殖えて殖えて。
今や、我が家の夏の特産品である。
売るほど採れる。
※
友達に分けてもまだまだ有る。
薬味などというなまぬるい食い方をしていては、無くならない。
豚のしょうが焼きならぬ、豚のみょうが焼きが
夏の定番メニューである。
茗荷をとにかく刻んで、たくさん刻んで刻んで、
これでもかというほど刻んで刻んで、
豚肉と炒める。そんだけ。
※
隣家のおばちゃんが、夏になると
「茗荷が採れたから」と言って、
茗荷ご飯を分けてくれたものだ。
ベーコンとインゲンとミョウガの入ったご飯だ。
聞いたら、炊き込むのではなく、ご飯に混ぜるのだと言う。
炊きたてご飯に、具とバターを混ぜるのだそうな。
これが非常に旨かった。
毎年、楽しみにしていた。
数年前におばちゃんは亡くなってしまった。
いつかあの茗荷ご飯を再現しようと思いながら、まだやっていない。
※
なんの名物も無い、ツブレかけの宿が、
なんとかして儲けようとする。
茗荷を食べると物忘れすると言うから、
客に茗荷をたんと食べさせて、財布を忘れて帰らせよう。
そうたくらんで数々の茗荷料理を出すも、
宿の主人も茗荷を食っているので、
客から宿代を取るのを忘れてしまう。
という落語が有る。
茗荷を食う度に思い出す。
茗荷を食っても、この噺だけは忘れない仕組みなのか。
※
豚の茗荷焼きばかり食べていると、
さすがにちょっと飽きてくる。
この春のできごとを思い出す。
春菊がどんどん収穫できて、
美味いので調子に乗って毎日食べていたら、
ある時、胃が春菊を受け付けなくなってしまった。
やわらかいとは言え、消化の負担は重そうだし、
アクも強い。
茗荷を刻んでいると、まな板が黒ずむ。
これもアクが強そうだ。
美味いからと言って毎日食っていたら、
いつか身体が限界を迎えるかもしれない。
※
思えば、5歳まで住んでいた所から坂を降りた辺りは
茗荷谷と呼ばれていた。
今はなんの名残りも無いけれど、
きっと水が豊かで茗荷もアホほど生えていたのだろう。
※
調理法を工夫したら、飽きずに食べ続けられるのではないか。
懲りずにそう考える。
あの落語の中で、客はあの手この手の茗荷料理の数々でもてなされる。
あの中に何か、茗荷料理の知恵は無いか。
と思ったが、
茗荷の漬物、茗荷の味噌汁、茗荷ご飯など、
まあそんなに驚くようなものは無い。
茗荷コース料理だということが驚きなわけで。
一つ、ちょっとイカレたメニューは
甘酒の中にも刻んだ茗荷を散らしてある、というものだ。
なるほど。
夏のカクテルと言って思い出すものに、モヒートがある。
ラム酒のソーダ割りにライムをしぼり、アホほどミントの葉を入れるのだ。
さとうきびの蒸留酒であるカシャーサという酒がある。
ブラジル焼酎ってとこだね。
それで同じようにミントじゃんじゃんで作ったカクテルをカイピリーニャと呼ぶ。
どうしようもなく暑い日に、昼間っからこれをやると
猛暑も悪くねえなってな気分になる。
これが思う存分にやりたいので、
私は庭にライムの苗を植えた。
ミントは既に雑草認定されるほどのさばっている。
そ、
それの茗荷バージョンを開発するか・・・
ベースの酒は何が合うのだろう。
うまくいったら当たりそうだ。
※
今のところの結論。
豚の茗荷焼きが、大量の茗荷を一気に食べられるという点では
やっぱり一番である。
※
茗荷カクテルの案をお待ちしていまーす
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