犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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アイドル著者よねざわいずみさんに会うのつづき

2019年06月29日 | LGB&T
[あらすじ] 米沢泉美編著『トランスジェンダリズム宣言』2003は、
TGについて緻密に論考を重ねた上で、
「性別をゆるやかにとらえよう」と主張する。いいなー。
会ってお話しできた時もよねざわさんは
「理想はぼんやりとしたものがいい。」と語った。


他の執筆者から「あんたの部分はパッションだけで書いている」
と批判された、と言う。
私は、この本の良さは、執筆陣のキャラクターが様々いることだと思う。
歴史研究と現状把握と、大まかな未来への思想。
学究だけでは退屈になるし目的が分からない。
現状把握だけでは憂鬱になってしまう。
パッションはそこに大胆でぼんやりとした目標をもたらす。
生きる意志の光が差す。

いやちょっと讃え過ぎかな。



私がいつも自分について思うようにしているのは、
まあ、私のようなモノも、世の中の何かにはなっているだろう、
ということだ。
政治家や企業経営者やスポーツ選手は、私にとっては理解しがたい人たちだけれど、
私には無いものを持っていて、
私にはまずできないようなそれぞれの仕事をしている。

いろーんな人がいるから世の中が回っているのだ。
みんながみんな自分のような人間ばっかりだったら、
自分だってたいそう困る。



よねざわさんと話していると、
あの人はああいうスタンスでああいう仕事をしていてあんなことを言っている、
というようなことをよく把握していると感じる。
まず、他者の立場をきちんとそのまま受け止めているようだ。
自分の価値観で他者を見たり、自分の軸でものごとを考える人には、
このような他者の受け止め方はできない。

受け止めて、そして、その上で批判すべき部分は批判する。
批判とは、おまえのここがダメだからこれはダメな物だ、という意味ではない。
おまえにはこの部分が無いから、この部分は他の誰かがやらなきゃならない、
ということを明確にする。
人それぞれとか適材適所とかいうのは、そういうことだろう。



よねざわさんはまた言う。
「小さい単位で経済自立できるといい。」
話を聞いていると、例えば村と呼べるくらいの規模のことを言っているようだ。

共産主義がうまくいかなかったことや、新しき村みたいな試みについては
踏まえて言っていると思われるので、
何かこれまでと違うアイディアが有るの、だろう。
ここいらへんを、また聞いてみたい。
面白そうだ。

東京で生活している中で、その考えはどのようにマッチしてくるのだろう。



ぼんやりとした理想と小さい単位の経済自立と言えば、
私もなんとなくぼんやりと、国家とか要らねえ、と思っている。
もう、それ以上に説明できないくらいぼんやりとしている。
原始人はしょうがないなあ、くらいに扱ってもらえるとありがたい。



よねざわさんから聞けた話、あともう二つほど書きたいことが有る。
今日はこんくらいにして、つづきはまた明日。

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