犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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喜多見氷川神社の里神楽

2015年10月20日 | 日々
喜多見はそこはかとなく狛江市の雰囲気のする世田谷区だ。
狛江の一部が世田谷に寝返ったような町だ。

多摩川に向かって、河岸段丘が何段かある。
段の上には、その昔、上流の物を下流の都市部へ運ぶために使った
筏(いかだ)を運びあげるための道が続いていた。
その名残は今もところどころにある。

喜多見にも、筏道が残っている。
多摩川と離れてはいるが、段丘に並行している。
当時の多摩川はこの道にもっと近いところを流れていたのだろうか。
今はすっかり住宅街の中に、細く長い道が続いている。
途中、道沿いに「イカダ」という名前のアパートがあったりする。

住宅街の中に突如、こんもり鬱蒼と茂った森がある。
氷川神社の参道は、昼も暗く、神秘的だ。
これなら神様はまだちゃんとここに棲んでいるかもしれない。
都内では貴重な里神楽の伝統が続いているというので、見に行った。
地元の人がお神楽を継承しているのだ。

美しい衣装に、つやつやのお面。
神楽殿も立派だ。
力が入っている。
写真は、「天孫降臨」の中、天宇受売命(あめのうずめのみこと)と
猿田毘古神(さるたひこのかみ)の「相生の舞」(なかよくダンス、つまり)。

舞っているのは年配の女性が多いのだろうか。
きれいに舞い、振りによって、面は表情が変わるようにさえ見える。

太鼓の一人は小学生女子だ。
年配男性と並んでまったく乱れなく打つ姿は非常に賢そうに見える。

立って見物していると、目の前を、舞台上の女子と同じくらいの背格好の
男子が2名、くじびきで買ったとおぼしきプラスチックのおもちゃを手に手に
通って行った。
「あれ、○○じゃね?」「そうも見える」
普段の○○とは服装も表情も違う。
まさか同級女子とは思えない様子に、ひと目では判断できない様子だ。
男子って。

日が暮れるほどに人は増え、祭りは盛り上がる。
かなりの長距離を何時間も練ってきたお神輿が帰ってきて、
お宮入りで最高潮となる。

大太鼓に先導され、お囃子を引き連れ、お神輿に乗って
近隣の街を見て周って、神様は楽しかっただろうかな。
ずいぶん家が増えて、畑が減って、さらには
外郭環状線を通すため工事用地の買い上げが進んで
辺りの様子がこの一年でずいぶん変わったのに驚いたんじゃないだろうか。

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