犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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お天気次第

2018年06月22日 | LGB&T
[あらすじ] 24日(日)は青森レインボーパレード。14時駅前広場集合。


大鰐弘前インターを出る際に、電光掲示板をよっく睨むと、
ちゃんと【割引】になっていた。
良かった。3時56分に川口ジャンクションから東北道に乗ったことになって、
4時までの深夜割引が適用されている。
それとも、その前の部分からカウントされるのかなあ?
まあいいや、私の4000円は守られた。



青森に入る頃、豪雨だったかと言うと、豪雨と言うほどではなかった。
ムラの有る雨で、たまに強く降ることもあったが、日が射すこともあった。

この天気は夜更けまで続いた。



岩手山サービスエリアでカツ丼を食べた。
衣にイカスミを混ぜて黒くし、ゴツゴツの溶岩に見立てた、ご当地メニューだ。
あほらしいが、ちょっと楽しい。
ただ、食べきれずに満腹になる。
そんなことも有ろうかと思って、タッパーを用意した。
が、
車に置いて来てしまった。いつも詰めが甘い。

何か袋を持っていないか。
レジ袋を持ち歩いてなかったっけ。と、
肩から提げている小さな頭陀袋を見るが、
有る袋と言えば
犬のマナー袋
つまり、糞を入れる袋だけだ。

ふん。
新品なら同じことよ。

私は食べ残しを大事にうんち袋に入れて、口を縛って、持ち帰った。



サービスエリアのドッグランはどこも環境が良くて、快適だった。
うんちを捨てるゴミ箱を置いてあるところも有る。
岩手山SAは、ドッグランは無いがペットトイレなる物は有った。
そして、ゴミ箱も設置してあった。
ペットトイレとは、砂場の真ん中に柱が立っているのだ。
砂が有るとそこにうんちしたくなるのが、猫の心だ。
柱が有るとそこにおしっこしたくなるのが、犬の心だ。



岩木山の上で夜を明かそうと思っていたが、八合目くらいから上に雲が掛かっている。

先日、富士山の裾にぽっこりと出ている二ツ塚に行った時、
帰りに、小中学生がゾロゾロと御殿場口五合目に降りて来た。
その時間、富士は雲に覆われていた。

わが富士見登山部のTちゃんは言う。
「見えなきゃ富士山なんて意味無いですよ。ただの山です。っていうかただの拷問です。」

岩木富士だって、雲が掛かっていたら登る意味は無い。
ぐるり津軽一望、というのができないなら、ただ寒くて暗くてさびしくて雲の中で不安なだけだ。



けろりと計画を変えて、あれこれ寄り道をして、
縄文時代の発掘品を展示してある、木造(きづくり)にあるカルコという施設に行った。
3時56分に着いたが、営業は4時までで、今日は他の客もいないのか、暗く閉ざされていた。

なんだろう。
12時間前の、あの緊張感をふと思い出す。

仕方ないので、知る人ぞ知る、木造駅舎で記念撮影する。
ふ、もくぞう、じゃないのよ。
言ってみれば、縄文式駅舎かね。



半年前に亡くなった、隣の酒屋のおばちゃんは、五所川原の出身だった。
実家は駅前で商店を営んでいたそうだ。
あまり故郷については語らなかった。
親御さんが早くに亡くなったのだろう。帰ることも無かった。
私が子どもの頃は、まだ訛りが強かった。

五所川原駅前も寄ってみる。
立佞武多の館、なんてのが有って、にぎやかである。
酒屋のにいちゃんは「さびれてて」と言っていたが、隣の木造を先に見たので、
五所川原のにぎやかさを感じる。



見渡す限り水田が続く。
その間にまっすぐ車道が伸びる。
丘の間に溜池が点在する。
そのうちの一つの公園にいる。



やっとスーパーマーケットを見付けた。
看板にはThe Great Superstoreと書いてある。堂々たるもんだ。
夕方のスーパーはただでさえ楽しい。旅先ともなると一大イベントだ。
お目当ては鮮魚コーナーと惣菜コーナーと、酒。
生の地魚の刺身や、珍しげな惣菜も既に半額。
酒は、まずは一升瓶一本。帰る頃には何本になっていることやら。



半月はもう沈んだ。
時折晴れると、街灯りよりまぶしいくらいの星だ。
後部座席から犬の静かな寝息が聞こえる。
私ももう少し寝よう。

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