犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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大般若

2012年05月19日 | おらほ調布
昨夜は「深大寺薪能」へ。

てっきり境内での催しかと思ったら、今年は調布グリーンホールだって。

というのも、深大寺薪能が20回目、
主催のSHIDAXの創業50周年記念、
そして演目が大きいから、らしい。

舞台に乗る人、全て合わせると20人。
たしかに、境内では収まらない。

それに、天気に左右されずに済む。


『大般若』とは、西遊記の中でも語られる、
玄奘三蔵の天竺への旅のお話だ。

三蔵法師はお経を取りに天竺へ向かう途中の川で怪人に会うが、
これは前世で七回も邪魔をした、深沙大王(じんじゃだいおう)。
七回殺されてもまだメゲずに取経の旅に来たのかよ、と感心して、
遂に龍の姿を現し、厨子に入れたお経をくれる。

後白河法皇が
「釈迦の御法は天竺に、玄奘三蔵ひろむとも、深沙大王渡さずば、この世に仏法なからまし」
(お釈迦様の教えはインドからで、三蔵法師が広めたっつうけど、そもそも
深沙大王がくんなかったら、今この世に仏の教えは無かったかもしれないわけよ)
と歌ったという、そのエピソードである。

この深沙大王をまつっているのが深大寺。
というわけだ。


いやはや。
クライマックスは、深沙大王が龍の姿でお経をくれるシーンなのだが。
その前に大王の眷属が2人2組、計4名様現れる。
家来がまず4人も出てきて、あーだこーだ言うほど、大王はエラい。
エラいもエラい。

出てきたらやっぱり迫力。

真っ白な長い毛。
口の裂けた恐ろしい面。
立派な冠。
そして、1メートルくらいの長さのある、板が冠の上に乗っかっているんだが、
これが龍の姿。
いや、迫力の作り。


オペラグラスを忘れて残念だった。


余談。
2,000人ほど入れる会場は満席だったが、なぜか、
私の前と後ろと左隣は空いていた。
[…まさか、私ゲキ臭い?!]と思うくらい、私の周りだけ空いていて。
快適でした。。

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