犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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マスク裂け女

2023年06月08日 | 日々
1969年生まれつまり昭和44年生まれの私が小学生の頃つまり昭和50年代前半、
口裂け女というものが流行った。
都市伝説という言葉ができたのは、それより後だ。

私の住む町、私の通う学校の在る町は、深大寺町といって、
調布市北部の広い範囲を占めていた。
そこでは、「大沢に口裂け女が出た」と噂になった。
「出る」じゃなくて「出た」ってところにリアリティが有る。

広い深大寺町をずっと西へ行くと、市境を越えて、
三鷹市大沢に入る。
大沢も深大寺町とよく雰囲気が似ていて、
まばらな住宅街と豊富な植木畑の町だった。

子どもにとっては、市境を越えると、学区も異なるから、
とても遠い所となる。
それで、無責任な噂の在り処としては適当だというわけだろう。
口裂け女の舞台として、深大寺の子どもにとって大沢はほどよく遠く、
ちょうどよく近かった。

西の方角というのも、なんとなく雰囲気を出していたと思う。
日の暮れる方角。
口裂け女は夕方に出るのだから。



マスクをした髪の長い若い女と道で出会う。
女は子どもに、
「わたし、きれい?」と聞いてくる。
「きれいです」とかなんとか、子どもとしての社交性を発揮して返事すると、途端、
女はマスクを外し、
「これでもかー!!!」と言って追い駆けて来るというのだ。

マスクに隠されていた口は、耳元まで裂けている、という。



深大寺界隈は、緑も多く、夕方はさびしい。
「ちかん」が出るというので、子どもたちはいつも
知らない大人の特に男性には警戒心が有る。
そこへもって、女性も怖いってことになる。



んなこたどうでもいい。
ほんの数ヶ月流行っただけの話だ。



私は自宅から2㎞あまりの、
大人になった今もちょっと遠くてまあまあ近い所で、
昨日、見た。

片側一車線、歩道は路側帯が有るというくらいのバス通り。
私は車を運転していた。
反対側の歩道を、向こうから自転車が来る。
すれ違いざま、横目に見た。

若い女性が髪をなびかせて、前のめりに自転車をぶっ飛ばしていく。
マスクをしているが、横顔に口が見えている。

新型コロナへの警戒も下火になり、マスクは必須ではなくなったが、
まだマスクをしている。
でも口が見えている?

マスクの横がバックリと裂けているのだ。

キャアアアア!
あほくさ!!
そんなマスクは今すぐ捨てろ!



いかにマスクが大きく裂けていたとは言え、
フツウの横顔ってそんなに口は見えないはず。

横顔に口がはっきり見えていたのって、
実は、
口も裂けていた・・・ってことじゃないか?
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