犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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症状=病気 ではない!

2011年01月05日 | からだ
風邪を引くのはいやなものだ。

ノドの痛みはつらい。
鼻水が続くと、鼻のかみ過ぎで鼻は痛くなるし、なんだかみっともなくてイヤだ。
熱に伴って頭痛や関節痛が出ると、寝ても立っても痛むばかりだ。
咳が長く続くと、疲れるし眠れないし、体のあちゃこちゃ痛む。
痰がからむと苦しいし、なんだか汚らしい。

どれもこれも、症状はイヤなことばかりだ。


そこで、薬を飲む。

すると、症状が収まる。


しかし、症状はラクになるものの、体は重く、
また、翌日もスッキリしていない。

風邪薬を飲んだら風邪が長引いた、
と感じたことはないだろうか?



ハナから結論を言ってしまえば、
風邪の症状というのは、風邪を治すためにある。

風邪が体に入ってきたと知って、体が風邪を退治しようとして、
いろいろと奮闘しているのだ。

いわゆる"自然治癒力"が働いているのだ。


風邪はノドから引く。
そこで体は炎症を起こして、つまり白血球をわんさか動員して、
風邪を入口でやっつけようとしている。
これが、風邪の引き始めのノドの痛みだ。

くしゃみは、息を吸った時に入って来た異物を、
勢い良く体の外に出そうとしているのだ。

ウイルスは熱に弱い。
だから、体は体温を上げて、全身でウイルスを退治しようとする。

息の通る道に入った敵と白血球が戦って、死んだ白血球たちは
痰として出る。
名誉の戦死だ。



体は、自力で治そうとして戦っている。
その戦いが、症状として現れている。

だから、症状が出るのは健康な証拠とも言える。

症状が出たら、体をほめてあげて欲しい。
いや、感謝すべきか。
体の主が油断してかかっちゃった病気をがんばって治そうとしてるんだから。


薬は、その症状を「イヤなもの」として抑えるものだ。

体の、自身の戦いを、やめさせてしまうのだ。


症状が収まること=病気が治ること
ではない。




私が施術の根拠として用いている始原東洋医学は、
この自然治癒力を鍼で手助けする。

だから、鍼で治しているというよりは、
患者さん自身が治ろうとしているのをちょいとお手伝いしているだけなのだ。

お手伝いして、お小遣いをいただいている。
そんな感じ。

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