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スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ [監督:三池崇史]

2007-11-29 17:19:32 | 映評 2006~2008
個人的評価:■■■■□□ (最高:■■■■■■、最低:□□□□□□)

「椿三十郎」のそのままリメイクに対抗したのか、三池崇史は「用心棒」の超大幅アレンジに挑戦か。
コテコテギャグとか笑えるけどいかにも笑わそう笑わそうとしていて、タランティーノのスキヤキ講座とか、ギャグをいろいろ考え付くのがすごいなあ・・・と笑う前に感心してしまう。
ジョン・ウーみたいに本人は笑わせるつもりゼロなのに大爆笑してしまう熱いバカアクションと比べたら、狙い通りに笑わせる三池崇史って頭いいのかと思う。

ギャグもいいし、いつもの三池作品のような狭苦しくて安っぽくて平べったい映像とちがい、でかいオープンセットフルに使った、金かかってるっぽく見える映像もいい。
だがシナリオの練りこみには少し物足りなさを感じる。少年を人質にされて強い主人公が抵抗を封じられボコボコにされるなんて、特撮ヒーローものなみ。しかも自分の力で切り抜けない。もっと強い別のキャラが現れて助けてくれる・・・アイデア不足のライターがよく使う手では・・・

最後の対決は、正義の主人公の拳銃使いVS悪の刀使い・・・まさに逆用心棒。
斬られた・・と思ったら、銃を盾に防いで死にません・・・てのは「荒野の用心棒」のアレンジともとれる。

「その後、この少年はイタリアにわたりジャンゴと呼ばれるようになった」
ラストのこの一文が一番笑えた。だから何?ジャンゴっ呼ばれりゃなんなの?と、あまりに無意味でそのわりに意味ありげな内容がおかしかった。

まあ、なかなか楽しめたけど、いつもどおりのまあまあでそこそこ感あふれるすぐに忘れてしまいそうな三池作品であった

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