goo blog サービス終了のお知らせ 

Love Life Rock

行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て
この世の果てまで 投げ捨てに行こう
(この世の果てまで)

音速パンチ

2006年03月12日 | Review
 Coccoのシングル「音速パンチ」を購入。突然の活動中止から、くるりの岸田繁らとのバンド「SINGER SONGER」を経て、今回リリースされたシングルはCocco名義としては約5年振り(!)の曲。肝心の内容も、久々のブランクを感じさせない仕上がりとなってます。キラキラ感を漂わせたエレクトロニカっぽいイントロには、正直『あれ?Coccoってこんな感じだったっけ?』という違和感があったんですが、そんな感じもやがて一転、強烈なギターリフとスピード感に乗ったCoccoの歌声が、あっという間に楽曲全体を支配していきます。過去の作品にあったような、情念の塊を吐き出すような楽曲ではありませんが、だからといってCoccoらしさが失われているわけでもありません。大空を舞うかのように自由を感じさせるサビのボーカルが、新たな力を得て舞い戻ってきた彼女にピッタリとはまった楽曲、と言えるのではないでしょうか。アレンジは根岸さんとの最強コンビ復活ということで、今更ながら相性の良さを感じますね。
 c/wのM2「どしゃ降り夜空」では『星も皆殺し』『私を消して』といったネガティブさを、そしてM3「流星群」では『進め 前へ 前へ』と希望に満ちたポジティブさと、それぞれが対になっているかのような2曲を収録。復帰作でこれほど完成度の高い楽曲が入ったことに素直に感動するとともに、ファンとしては『あっちゃん、お帰り』の気持ちで一杯ですよ。なお、初回限定盤には表題曲のビデオ・クリップ映像を収録したDVDが封入されてます。こちらの映像も要チェックです。

Twinkle Star

2006年03月05日 | Review
 HALCALIのシングル「Twinkle Star」なんでございますが、いやぁスゴイ!何がスゴイって、名曲「荒野の七人」をサンプリングしたというものの、おそらく若い人のほとんどが「荒野の七人」を知らないだろう、ってことですよ(笑)。じゃあ、とりあえずレンタルショップで映画「荒野の七人」を借りてくれば、シングルのほうもある程度理解できるかな?と思う方もいらっさるでしょうが、そんなことは全然ないという、ある意味二重のスゴさが本作にはあるんです(笑)
 トータル・プロデュースがO.T.Fに戻ったことは評価できますが、いかんせん今回の楽曲に中毒性が感じられないのが、非常に残念です。何度聞いても単にHIP HOPな楽曲だなー、という感想だけで終了ですよ。c/wの「check!!cheke!!it!!」は、前作でも披露した歌モノの曲。まぁ無難な出来ですが、こちらもそれほど極端にのめり込むほどのインパクトは感じられません。うーん、総合的にみてこれは・・・かなりマズイ流れですね。起死回生の一発があるのかないのか?傍から見ててもやる気の感じられない二人(笑)ですが、それ以上にO.T.Fがやる気を出さないと、このまま埋没してしまう可能性が高いですね(爆)

大人(アダルト)

2006年02月18日 | Review
 東京事変のアルバム『大人(アダルト)』を購入。初回限定盤はデジトレイ付ワンピースボックス仕様に加え、「秘密」の初披露ライブ映像を収録したDVDと、オリジナルの香りが付いた豪華ブックレットも付くという、そこまでせんでもえーやん的な豪華仕様になってます(笑)
 シンプルかつポップな作りで幅広く受け入れられた前作とは一転、本作はかなり作風の様相が違いますな。一筋縄ではいかないアレンジに加え、ブックレットの怪しい香り(笑)に混じって漂うジャジーやソウルの匂い。それは1発目の「秘密」からも十分に感じ取ることができるはずです。所謂林檎ロックが少ないとか、変にヒネられてて好みじゃないとか言われたとしても、全く構うこたぁないですね。大人の世界は偽善あり、奸計あり、本音と建前ありありなんですよ、ボクチャン?(笑)
 新メンバーの浮雲と伊澤一葉が加わったバンド・サウンドは、さらに成熟したような印象を受けます。まぁ欲を言えば、亀田師匠と伊澤以外での楽曲提供といったパターンも聞いてみたかったんですが・・・その辺は今後に期待したいところですね。前回のツアーで披露した、M4「スーパースター」の完成度の高さは言うに及ばず、刄田のドラムが熱いM2「喧嘩上等」と併せて、ぜひオススメしたい曲です。他方、The Miceteethばりのボッサな音が心地良いM3「化粧直し」など、第1期の東京事変には見られなかった楽曲も収録される辺りは、新生「東京事変」の方向性をより強く印象付けたようにも感じ取れます。
 さて、個人的にはM6「雪国」からM7「歌舞伎」を経て、M8「ブラックアウト」に至るまでの流れるような繋ぎも好きなのですが、ここはやはりラストのM11「手紙」に1票を投じたい次第です。伊澤の手掛けたストレートなサウンドに乗って、林檎さんが歌う言葉の一つ一つが、必死に訴えるかのように心に響くのです。

 『貴方の夢は、どんなに濁る世界だって壊せないさ。望んだ侭、突き進んで居て方位を誤ったら、そっと思い出して。』

 ・・・丁寧なお手紙、ただただ感謝。明日の武道館で、必ずやお逢いいたしましょう(笑)

ZAZEN BOYSⅢ

2006年02月12日 | Review
 MATSURI STUDIOからMATSURI SESSIONを捻り上げて届けられたZAZEN BOYSのアルバム「ZAZEN BOYSⅢ」を購入。ロックだとかパンクだとかジャズだとか、もうどーでもいいやーって気分になる1枚です。たぶんね、賛否両論分かれると思うんだわ、これ。で、初心者で買うかどうか迷ってる人は、まずM1「SUGAR MAN」だけ試聴すべし。それであんまり好きじゃないなーって感じた人は、その後の曲を聞いてもおそらく「ごめんなさい」となる率が高いと思う(笑)
 問題なのは、これまで『Ⅰ』と『Ⅱ』の流れが好きだった人・・・どうです、『Ⅲ』は?ねすさん的には嫌いじゃない。でも、これまでの作品にあった疾走感に溢れ、全てを忘れて踊り狂うような音ではない。どっちかといや、寝転がって聴く音だ(笑)。それも明るい陽の下じゃなく、人気のない闇の中で怪しく聴いてるような雰囲気のね。より磨きの掛かった変拍子も、妄想感に満ちた変態グルーヴの数々もいいのだけれど、ここまで極めてしまうとどうにも濃い。濃い以上にくどい(笑)。
 客観的に見て、向井がやってるから許せてしまうっていう部分もあるし、正直なところ、シングル「Himitsu Girl's Top Secret」以上の強烈な手応えを感じなかったのも事実。何ていうのかな、作品的にメリハリに欠けてしまった印象が強いです。今以上の音の進化を求めるには、避けては通れない地点に(バンドも我々も)差し掛かっている、ってことなんでしょうか・・・。ZAZEN BOYSが好きだからこそ、あえてネガティブっぽく書いてみました。

Rockin' Luuula

2006年01月14日 | Review
 MO'SOME TONEBENDERのアルバム『Rockin' Luuula』を購入。初回限定盤は特製パッケージ仕様となってます。いやぁ、これはヤバイ!ヤバ過ぎる出来だね!百々くんのかき鳴らすギター・イントロから始まるM1「奇跡の歌」が、モーサム・ロックの開演を告げる鐘の音のように鳴り響く。もうこの時点で胸はバクバクドキドキもんです。鋭いカッティングで続くM2「ロッキンルーラ」を経て、M3「RED GUITAR C'mon」、M4「ビートルバーナー」と続く流れは、どこまでも真っ直ぐで、どこまでも胸を突き刺すロック。中盤となるM7「2時間前」では、やや静かで抑え目の楽曲を聞かせたかと思えば、M9「トカゲ」、M10「ボルケーノラブ」と立て続けに爆音の絨毯爆撃を再開。M11「happy icecream」では『同じ事ばっかり言うな!』『同じ事ばっか言わすな!』と思いのたけをブチまける!締めに相応しく、物悲しげなメロディで幕を引くM12「ペチカ」まで、ノンストップで一気に聴ける1枚です。メロディックな面も見せつつ、衝動的なサウンドが続く本作は、また一つ壁を突き抜けて、次のステージへ辿り着いてしまったような、そんな印象を受けますね。
 ちなみに本作には、椎名林檎が目立たぬ程度に参加(笑)。でもね、これほどすげぇ出来のアルバムに仕上がってることを考えたら、正直そんなの関係ないっすよ!コレ聴いて、ねすさんは早速モーサムのライブチケを買いに行きましたよ。その翌日は武道館でのライブを見るから、金銭的に厳しいにもかかわらず(笑)。まぁ、そのくらいオススメできる内容だということです。

FAB FOX

2006年01月07日 | Review
 フジファブリックのアルバム『FAB FOX』を、今更ながら毎日聴き込んでいます。非常に完成度の高い作品というか、これは傑作ですね!2005年リリースのアルバムでベスト5を挙げろと言われたら、迷わずねすさんはその中に本作を挙げたいです。何とも多様さに満ち溢れた楽曲の数々。スタンダードなロック・ナンバーあり、歌謡曲のような「和」のテイストあり、童謡(牧歌?)ソングありと、まさに愉快なメロディが満載の遊園地状態で、何度聴いても飽きません。てか、飽きるより前にこれ面白すぎるぞ、志村君(笑)。決して奇をてらったわけではないんでしょうが、とにかく一度聞いたら病み付きになる率が高い作品だと思いますね。
 躍動感溢れるM1「モノノケハカランダ」やM2「Sunny Morning」、M5「地平線を越えて」なんてところが、楽曲的な受けはいいんでしょうけど、ねすさんとしては郷愁を抱えた切ないメロディで本作を締めくくるM12「茜色の夕日」が、やっぱり何度聞いてもオススメの1曲。なお、本作は前作同様CD-EXTRA仕様で、オリジナルスクリーンセーバーが収録されてます。

OMOIDE IN MY HEAD 4 マル珍NG & RARE TRACKS

2006年01月02日 | Review
 NUMBER GIRLの活動の軌跡を振り返る「Omoide In My Head Project」のトリを飾る第4弾は、レア音源集となる『OMOIDE IN MY HEAD 4 マル珍NG & RARE TRACKS』。初回生産限定盤はジャケ違いに加え、2000年の「US Tour」を収録したDVDが付きます。ただ、正直言って評価とかは出来るはずもありません。アルバムというコンセプトに基づいて作られたわけではなく、リハーサル・テイクや未発表曲などの貴重な音源を詰め込んだだけの1枚なわけですから。どちらかといえば、マニアックなファン向けのアイテムですよね、ねすさんもそのマニアな一人ですけど(笑)
 DISC1はナンバガという形が朧げというか、まだ肉が付ききっていない感じですが、DISC2ではバンドとしての方向が形作られてきたような感がありますね。演奏自体は未熟さあり、青っぽさあり、荒削りありで、音としてはかなり汚い(笑)楽曲も入ってますが、それでも聴いてる者をグッと引き込んでしまう彼らの魅力が、随所に見え隠れします。ちなみに、ねすさん的にオススメなのはDISC2収録の「TOURIMA RIDE ON ON」ですね。あとはチャコちゃんの声が色っぽい(笑)、「真っ昼間ガール」もかなりオススメです。
 まぁ、なんだかんだと言っても、所詮は彼らは今は無きバンドなのだなぁという現実を突きつけられる作品なんですよねー。例えば「SUPER YOUNG」でのお決まりの向井の口上(戯言?w)の『とりあえず帰って、ビールを飲もうじゃないか、イナザワくん』という言葉を聞くにつれ、バンドが在った頃のメンバーの熱い友情みたいなものを感じてしまい、無性に恋しくなるのです。

スター

2005年12月24日 | Review
 aikoのシングル「スター」を購入。初回限定盤は、いつものようにカラートレイ仕様&ジャケ写違いとなってます。スターと言っても、決して錦野旦のことを歌ってるわけではありません(←当たり前だw)。映画「あらしのよるに」の主題歌ということで、誰もが思い願う星のように、光り輝く大切な存在を「友情」に結び付けてる気がしますが・・・これ、映画のタイアップを知らずに聴いたら、フツーに恋人のことを思い焦がれる歌に聞こえますな。その辺の解釈は如何様にも取れるあたりが、アイコ・マジックなのかもしれません。サビの盛り上がりや、壮大さを感じるメロディーがとにかくグッときますが、やや急な転調はちょっと耳に馴染まない感じもするかも。
 矛盾する自らの内面と、アッパーな曲調のアンバランスさが印象的なM2「蝶の羽飾り」、ホーン隊の演奏が全体を効果的に彩るM3「こんぺいとう」と、沢山の恋模様を実に多様な手法で表現するあたり、益々の充実振りが感じられるaiko。本作は、来年早々に始まるツアー「LOVE LIKE ROCK」を心待ちにするための、スルメ的1枚と言えますね。

Lonely in Gorgeous

2005年12月23日 | Review
 そろそろまた、ブログに載せてないCDの数がヤバイことに(汗)。年末年始でなんとか追いつくかな。
 で、まずはTommy February6のシングル「♥Lonely in Gorgeous♥」から。初回限定はデジパック仕様に加え、アニメ「パラダイスキス」の作者・矢沢あいのオリジナル原画ステッカーが付いてきます。これまでピカチュウだったり、キキとララだったりと、いろいろなコラボにチャレンジしてきたトミーですが、今度は矢沢あいの世界ですか。ねすさんは「パラキス」は未見なんですけど、パッと見のイメージはよく似合いそうですよね。肝心の曲も、トミフェブと言えばやっぱりコレ!80'sバリバリのニュー・ロマンティック節は今回も健在なのです。もうね、お約束のベタベタなユーロ・ポップですけど、それでいいのですよ。とことん突き進んじゃってください(笑)
 思うに、詩がどこか女王様的視点だったり、ツンデレ的な恋愛要素が感じられるところは、キュートなくせに性格の悪さがにじみ出ている(笑)という、トミー本人の特徴がよく現れています。そこが逆に、ファンの心をくすぐっているのかもしれません。c/wの「Is this feeling Love?」と「E-mail♥More」は英語詩をメインにした曲。これまた、エレクトリック・ポップ好きには堪らない仕上がりになってます。

Tip Taps Tip

2005年12月18日 | Review
 HALCALIのシングル「Tip Taps Tip」を購入。初回仕様はアニメ「交響詩篇エウレカセブン」キャラクターファイルブックと、吉田健一書き下ろしのイラスト・ジャケット・ステッカーが封入されてます。ちなみに見分け方ですが、ディスクケースをひっくり返してみるべし!アニメのキャラが書かれてるのが初回盤、マッチの写真なら通常盤です。
 なんでも、「交響詩篇エウレカセブン」ってーのは、かなりの人気アニメらしいですが・・・ねすさんトコじゃ見れないから、正直わかんないんだよね(笑)。それはさておき、表題曲ですが・・・これはちと微妙だなぁ、というのが第一印象です。これまでは、彼女たちが自ら創作したダンスと、O.T.Fプロデュースによる中毒性の高いリリック、パロディ満載の脱力的メロディなどの要素が全て一体になっていたところが、広く受け入れられてたと思うんですが、この曲だけ聴くと・・・確かにHALCALIらしさみたいなものは若干残ってはいますが、かつての馬鹿っぽさも(笑)リズムも感じられなくて、なんか単なる「アルバム用の1曲」という感じですねぇ。これまで無かったハモリとかもやたら目立つし(笑)。彼女たちが作詞したというM2「halcali'n'bass」も、M3「ピスドリ」も今ひとつガツン、と来るものがなかった気がします。
 レコ会社を移籍したということで、これまでの路線を変更するならそれはそれでいいんですけど、やっぱし聞く側の心を掴んで離さない「何か」と、HALCALIにしか表現できない「何か」を、強く前面に押し出さないとダメだと思うわけで。ましてや、これまでのHALCALIリスナーは従来の作風継続を望むはずですからね。そういった意味では、次作が正念場かもしれませんねー。