ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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二木啓孝氏が語る、手詰まり感ができきた安倍外交………!!!

2014年04月04日 | Weblog

 平成二十六年三月二十一日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「今日のニュースに一言」で
 
 ジャーナリスト・二木啓孝氏の記事
 
「二木啓孝氏が語る、手詰まり感ができきた安倍外交」
 
を聞き書きしました………!!!


 プーチン大統領の狡猾な作戦が勝利したクリミアのロシアへの参入。「クリミア半島の住民(ロシア人)の要望だ」とはいえ、軍事侵攻で領土化するのは明らかに国際法違反。これに欧米諸国は猛反発して、経済制裁や「G8からの脱退要求」(英国)などが出ている。

 しかし、もう一つ迫力がないの理由に①米国には、すでに「世界の警察官」としての軍事力がないこと②EU諸国がロシアと地続きのため軍事緊張を避けたいこと③さらに、EU諸国がロシアと経済関係で温度差があるため足並みが揃わないこと、があげられる。

 例えばほぼ隣接するドイツはロシアにエネルギーを頼っていることから摩擦を避けたいが、英国はロシアと地理的にも経済的にも遠いから制裁にイケイケどんどんである。

 それを見越しているプーチンは「G8から外されても、中進国連合のG20があるさ」と考えてタカをくくっている。すでに中国はロシアの行動に同意する姿勢だ。

 そんな中で、頭を抱えるのが安倍首相だ。これまで「地球儀外交」と称して、国会開会中でも諸外国を飛び回ってきた。その外交動線は「対中国包囲網」を基本としていた。そのために中国に北からのプレッシャーを与えるために、ロシアのプーチン大統領と就任後5回も会っていて、北方領土の返還問題まで視野に入れていた。

 しかし、プーチンのクリミア侵攻には西側陣営の国としては黙っているわけにはいかない。少なくとも安保同盟を結ぶ米国と足並みを揃える必要がある。しかも、今回のクリミア問題で、ロシアと中国が急接近している。

 安倍政権の対中包囲網にほころびが出始めた。外交も得意分野にあげている安倍首相にとって、クリミア問題は試金石になってきた。


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