ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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富士ゼロ障がい者用済み訴訟 芝本昌征裁判長が社員の訴え棄却――OB訪問禁止、サビ残、詐欺的クビ斬り容認

2014年04月05日 | Weblog

 富士ゼロックスに障害者雇用枠で入社した社員D氏(現30代後半、男性)は、営業成績を上げる中、突然、セクハラの嫌疑を根拠も示さずにかけられ、営業禁止・フレックス勤務禁止とされ、植木の水やりなど雑用を命じられた挙句、社内で“ゴミ捨て場”と呼ばれるリストラ部署に左遷。“障がい者は用済み”と罵倒され、10年に解雇された。D氏は、地位確認を求め提訴。その一審判決が14年3月14日にあり、東京地裁民事第19部の芝本昌征裁判長は、D氏の訴えを棄却した。その判決文を吟味すると、芝本裁判長は、被告も認めるD氏の主張を否定するなど不可解な判断を積み上げ、さらにサビ残の推奨、詐欺的クビ切りの容認、就活OB訪問の否定を示唆するなど、確かに強引な判断を下していた。大企業の言い分をなぞるだけの判決を下すことが多い日本の裁判所。判決全文は末尾からダウンロードできるので是非ご覧いただきたい。
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【Digest】
◇判決を下した東京地裁民事第19部・芝本昌征裁判長
◇内臓病む障害者が痛くて机に突っ伏すと居眠りと見なす
◇労基法違反の突然フレックス禁止にお墨付き
◇「サービス残業」にもお墨付き
◇リストラ部署で5分毎に日報に行動記録
◇OB訪問を認めない司法判断
◇「退職届を出さないと失業保険出ない」と虚偽説明でリストラ 
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 http://www.mynewsjapan.com/reports/2006
 
 
 平成二十六年四月三日付のMyNewsJapanで記事
 
「富士ゼロ“障がい者は用済み”訴訟 一審で芝本昌征裁判長が社員の訴え棄却――サビ残推奨、OB訪問禁止、詐欺的クビ斬りも容認」
 
を企画、取材、執筆しました。


 写真は、一審判決文。


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