ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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京都市“猫エサやり禁止条例”ができるで マッチポンプ 八

2015年06月24日 | Weblog

 こうして「野良猫餌やり禁止条例」案の骨子が固まっていき、京都市は2013年2月13日に条例案を市議会に提出し、同月20日、議案が議会に上程された。条例案の正式名称は「京都市動物による迷惑等の防止に関する条例」だった。

 この京都市の動きに合わせ、動物愛護団体「THEペット法塾」(代表:植田勝博・弁護士)は、2月7日に京都市内で、「京都市・野良猫餌やり禁止条例と野良猫保護――今みんなで考える問題・猫餌やり禁止 新しい形の殺処分――」と題し、緊急集会を開いた。

 そこに、くだんの公明党の京都市議・吉田孝雄氏が来ていた。吉田氏は、こう語っていた。

 「12月から1月にかけまして、京都市はパブリックコメントを募集いたしまして、多くの皆さまからたくさんのご意見を頂戴しているとお聞きをしています。私ども京都市においても、長年、多くのボランティアの皆さまが動物愛護の優しい心根をもって、可哀想な動物のために活動しておられる、とお聞きをしてます。また、その活動を誇らしく思っている一人でございます」

 そ今日は多くの方々の意見を聞いて学びたい、という意味のことを言い、数十分聞いたのち、吉田氏は去って行った。ちなみに、自らが撒いた種であることについては、ダンマリを決め込んでいた。

 それから二十日後の2月27日、吉田氏は京都市議会「平成27年度予算案に対する各派代表質疑」で、こう言った。

  「今議会に提案されている「京都市動物による迷惑の防止に関する条例案」について申し上げます。

 一昨年、私は、現中村議長、井上副議長をはじめ他会派の議員の皆さんとともに、動物愛護行政調査団の一員としてヨーロッパの先進事例を調査させて頂きました。その後、京都市における今後の動物愛護施策に生かして頂くべく、具体的な政策要望を調査団として2回にわたり提案いたしました。

 その結果、全国初の動物愛護憲章の制定、夜間動物救急も併設した府市協調による動物愛護センターの整備など、大きく前進しております。とりわけ憲章は、人と動物との共生社会構築に向けたモラル向上を目指すものとして、今後の積極的な取組みが期待されているところです。

 私は、昨年2月市会の本気会議代表質疑で犬猫のふん尿被害への対策を主張し、7月に市長に提出した政策提言でも「ふん害対策条例を制定すべき」と提案しました。今回の条例案にも、飼い犬の所有者が散歩時に糞の処理をするように推進する条文が盛り込まれており、その点では評価しております。

 しかし、一方で、この条例案のためのパブリックコメントには、野良猫の避妊去勢手術を推進しておられるボランティアの方々を中心に、野良猫への無責任な餌やりに関する骨子案に対するご批判が数多く寄せられ、全国的にも注目を集めているようです」

 (続く)

 写真は、吉田氏。15年2月7日のシンポジウムより。


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1 コメント

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Unknown (えさやりOK)
2016-12-12 17:31:11
ふんをメタンにして使うか肥料にして有効利用すれば良いんや。
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