ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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京都市“猫エサやり禁止条例”ができるで バックボーン 三

2015年07月02日 | Weblog

 そして、その横に、エサを「あげている人がいる」と「知らない」のチェック欄がある。そして、「あげている人がいる」の下には「特定の人があげている」「誰かがあげている」の各チェック欄と、それぞれ「何人くらい( )人」とある。

 その下には、「あげている人がいる場合」の「時間帯」は「早朝」「朝」「日中」「夕方」「夜間」「深夜」「不明」の各チェック欄と、「エサ」は「片付けられている」「片付けずに残滓が残っている」「不明」の各チェック欄。その下に「その他の周辺状況」を記す欄がある。

 では、実際にはどのように書かれているのかというと、こういうふうに書いてある。

 例えば、平成27年1月14日13時半、とある市民(※拾った人物の氏名は黒塗り、以下同)は、「団地内」で、「雑種」の「子猫(3カ月齢未満)」を「3頭」(毛色は「白黒」「三毛」「白・茶」)を拾い、伏見保健センターが引き取った。

 拾った人物は今回がはじめての引き取りだった。「目撃情報」は、「親猫1頭くらい」を「ほぼ毎日」。

 「エサやり」については、「あげている人がいる」にチェックが入っている。人数や時間帯など他のチェック欄は全て空欄で、状況を把握していない事が見て取れる。

 なお、この3匹の子猫のうち、三毛と茶白は、幸いにも翌月に譲渡された。三毛は「にゃーりん」、茶白は「にゃんた」と名付けられた。ただし、白黒は引き取られた翌日、殺処分された。

 平成27年1月9日午後8時、とある市民が「新生子猫(目が開く前)」を「3頭」、「自宅のガレージで拾った。野良猫が出産したもの」だという。引き取りは2回目。「目撃情報」は「親猫4~5頭くらい」を「週に数回」。エサやりについては、「知らない」という。この3匹は、即日、殺処分された。

 平成26年11月12日午後2時、とある市民が「黒毛」の「子猫」を「1頭」、拾った。「自宅前駐車場でうずくまっている所を保護した。親猫は最近いなくなってしまった。目が病気のせいか、開いていない状態」で下京保健センターに引き取られた。

 この人物は引き取りは初めて。「目撃情報」は「親猫1頭くらい」を「以前」は目撃していた。「子猫2頭くらい」も見ていた(※いつ目撃したのかは記載なし)。

 エサやりについては、「特定の人4、5人」が「日中」にあげていて、「エサは片付けられている」という。この子猫は11日後、死亡した。

 平成26年11月7日午前8時、西京区にある京都市立境谷小学校の南門入口付近で、黒の子猫が1匹拾われて、西京保健センターに引き取られた。

 引取りは初めてだった。ここでは「親猫3頭くらい」が「ほぼ毎日」目撃された。エサやりは「誰か」があげており、時間帯帯は「不明」、「エサは片付けられている」という。

 この子猫は「新月」と名付けられたが、翌月1日、殺処分された。

 (続く)

 写真は、子猫の殺処分用の書類「周辺環境状況調査欄」。エサやりについて市民に記載させている。

 


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