2月14日
由布院で久しぶりに温泉に浸り、朝はのんびりと出発しました。
今日は夕方18時から博多で、40年来の友が集う同窓会が予定されています。
あまり早く着いても時間を持て余すだけですから、距離と時間を計算しながら、ゆっくりと博多を目指しました。
本来、今回の旅は、同窓会の為に博多へ来るついで旅なのです。
折角時間と手間を掛けて博多へ来るのですから、時間と費用をちょっとプラスすれば、九州の花を見て廻れると考えましたが、随分と遠回りをしてしまいました。
今の私にとっては健康と時間が何よりも貴重な財産です。
最近は「できる時に、できることを精一杯やっておこう」と常に意識するようになりました。
現在64歳ですから残り時間は多分、最大40年程度でしょう。
車の中に寝泊まりするような放浪旅も、後30年が限度でしょうか?
え、計算が甘いですって。
いえいえ、ここまで来たら10年ぐらいの年月は誤差範囲だと思います。
などと、馬鹿を言ってるうちに、国道脇に滝が見えてきました。
慈恩の滝だそうです。
案内板によると、玖珠川の支流の山浦川に掛かる7滝の内の一つで、この上流に6つの滝が連なっているようです。
慈恩の滝は、滝の裏側に遊歩道が通じていて、滝の裏側に入ることもできる「裏見の滝」です。
水しぶきを浴びながら、滝の中へ入ってみました。
岩が露出した遊歩道は飛沫に濡れて、踏み外せば滝壺へと滑り落ちかねませんが、童心に帰って、ちょっとしたスリルを楽しませてもらいました。
慈恩の滝から国道210号を暫く進み、日田市街の手前で左折して国道212号に入りました。
やって来たのは、おおやま大久保台梅林公園です。
周囲を峰々に囲まれた丘陵地帯に、3万本とも言われる梅園が広がり、散策路が続いていました。
国道212号線を挟んだ反対側の丘陵地帯にも梅林が広がっています。
こちらは、おおやまふるや台梅林と呼ばれているようです。
正面に大分県と福岡県の県境となる、釈迦岳が見えていました。
釈迦岳の福岡県側のピークは標高1229mで、福岡県の最高峰だそうです。
二つの梅林を見終えて、再び国道210号に戻り、日田市街に入ると、「旧市街 豆田の町並み」の看板に気付きましたので、矢印の方向に車を向けました。
道路脇に掲げられた「日田市豆田町伝統的建造物群保存地区」の掲示の概要は、
「日田は北部九州の各地を結ぶ交通の要所として栄え、寛永16年(1639)に、日田御役所(日田陣屋)がおかれ、その陣屋膝下の町として発展した町人地が豆田町です。
江戸時代中期には京都、大阪商人との取引で富を得た商人達が台頭し、豊かな経済力を背景に都市文化も花開きました。」
とありました。
日田市内を流れる三隈川(みくまがわ)は福岡県内に入ると筑紫次郎の別名を持つ大河、筑後川となり、下流の久留米や大川などの都市へ木材や米などを運ぶ物流経路として利用されていたようです。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
九州の梅を訪ねて 花の旅 index 1
他の花の旅 旅の目次