OMITSU BLOG(おみつ ブログ)

オイラは“おみつ”シュガビのターギ弾き

鉄製です

2009年07月10日 11時21分17秒 | チャリンカー
御フランスで数十年前に製造された、フロント変速機です。
“Huret”と綴られるこのメーカー、人によって発音が
多少、異なりますが拙者は「ユーレ~」と呼びます。
数十年前の当時、スポーツ車に取り付ける変速機は、
イタリア製、フランス製、日本製の物が市場を占めておりました。
性能面から見れば日本製品がダントツで、その後コツコツと
シマノの侵略が全世界に及び、今に至っております。

1970年代の当時、高級ロード系スポーツ車にはイタリア製の“Campagnolo”
高級ツーリング系スポーツ車には、フランス製の“Huret”や“Simplex”
を装着される方が多く
日本の大手メーカーから発売されていたスポーツ車に日本製の
“SUNTOUR”や“SHIMANO”が搭載されていましたね。
“Campagnolo”、“Simplex”、“SUNTOUR”や“SHIMANO”が早くから
軽合金を採用していたのに、この“Huret”は、鉄に拘っていたように感じます。
(もちろん“Huret”にも軽合金のモデルは存在しましたが)
やはりツーリング(自転車旅行)の盛んな御フランスは、『頑丈』に
拘ったのでしょうね。
旅先での故障は、難儀しますものね。
“Huret”のリア変速機に「Allvit」と言うモデルがあります。
このモデルは変速機本体を、亀の甲羅のように重厚な鉄製カバーが
覆うスタイルでして、転倒でもしてリア変速を何かにぶつけても
変速機が壊れず、フレームの取り付け部分が歪んだり、折れたりと・・・
それほど頑丈な変速機で有名でした。
ツーリング派の人達は、こぞって「Allvit」を付けていました。

一般的には、“Huret”は変速性能が悪いだとか言われたりしますが
拙者は、使っていて何の違和感も感じません。
「ガチャチャチャ」と、一生懸命頑張って変速してくれる可愛いヤツなんです。