と或るお店の周年イベントに向けて活動を再開しているTHE SUGARBEANSですが、ふた月にいっぺんぐらいのペースでスタジオに入ってリハビリを行なっております。
シュガビを休んでいた7年余は、ロイク音楽から遠のき、割とRockとか歌謡曲とかを演ったらしていました。
シュガビでスタジオに入って音を出してみると、なんか歪み系の音がしっくりしていないような気がしてなりませんでした。
8月末に出演した野外夏フェスでの演奏も、歪ませたソロのトーンが、いまいちしっくりきません。
なので、思い切って歪み系EFを代えてみました。
久々に“69”ファズの登場です。
以前、使用していた物のダウンサイジングバージョンなんですが、基本的には同じようなものだと勝手に思っています。
次のRH日程はまだ決まっていませんが、きっと良い音で鳴いてくれるのだろうと期待しています。
そして“69”の内部(笑
明日は早朝から会議が催されるので、早寝&早起きをしようと思いましたが、今に至っております。
この「不思議の小箱」シリーズも随分と滞ってしまいました。
まあ、こんな記事を楽しみにしている人もいないと思うので、マイペースで進めてみたいと思います。
今回、紹介します小箱はFulltoneのFat-Boostです。
この、Fat-Boostもかなり長い間、使い続けています。
何年ごろに買ったのだろうか?
おそらく舎弟がアメリカに留学していた頃に、現地で買ってきてもらった代物です。
Fulltoneは、他にFulldrive2や、69なんかを使っていました。
日本にコレらが入ってきたばかりの頃は、日本の楽器屋ではすごく高値で売っていましたね。
でも、現地で買うと、そんなには高くなかったようです。
この頃の流行は、何と言ってもトゥルーバイパスでして、EFオフ時には、電子回路を通らずにダイレクトで原音を通過させるという機能です。
当時はまだトゥルーバイパススイッチを採用しているEFは、ごく僅かでした。
これに出会う前は、小生もBossやイバニーズ、マクソン、MXRなんかを普通に使ってました。
しかし、Fulltoneに出会ってからは、オフ時の原音に拘るようになり、少しづつ電子スイッチ物を除外していくようになりました。
電子スイッチ物は、繋げただけで原音が変化してしまいます。
か細くなったり、篭ってしまったり・・・
そして、ボリュームペダルの問題に突き当たってしまうのです。
ボリュームペダルも、繋いだだけで音痩せしてしまいます。
バッキング時の音量と、ソロを弾く時の音量差をボリュームペダルで調節していたのですが、音痩せを目の当たりにしてからは、もうボリュームペダルは繋いで要られません。
(ショーバッドのような高級ボリュームペダルは、音痩せが少ないそうですが)
そこで、小生のEFボードからボリュームペダルを外す代わりに採用されたのがこのFat-Boostでした。
原音を色付けする事少なく、ブーストするイメージのブースターです。
クリーンブースターとか言われることが多いですよね。
このFat-Boostは、すごく良くできています。
ナチュラルに全帯域を持ち上げることができます。
また、ゲインつまみを回す事によって、原音に少し色付けして艶っぽく聴かせる事もできます。
Bassギターなんかに使っても、凄く良くなるんではないでしょうかね?
Toneコントロールも付いているので、好みに合わせて抜けさせたり、籠らせたりの調整ができます。
小生は、EFの最終段に設置しており、歪み時でもクリーン時にもソロや、ブレイク後のアクセントを付けるような場面で、踏んだりしてましたね。
下の画像は、当時の小生のEFボードです。
そして次の画像は、つい最近の小生のEFボード。
歪みのもや、空間系は入れ替えましたが、Fat-Boostだけは代わらず鎮座しています。
今では、クリーンブースターの類もたくさん出て来てますね。
Fat boostも最終的には、3世代ほど進化をして、現在では生産が終わっているとか。
ネット等を見てみても、この初期型はあまり見掛けなくなってしまいましたね。
と或る訳がありまして、押入れの奥から引っ張り出したのがコレ。
もう、どのくらい使っていなかったのだろうか?
小生が、20代後半から30代前半までの期間に使用していたエフェクターボードです。
懐かしいっすね〜!
アンプとギターの間につないでみると、いきなり音が出ました。
「昭和の音」とでも言いましょうか?
とても懐かしい音です。
1年以上ぶりのUPとなってしまいますが、久々に「不思議の小箱」シリーズです。
今回、紹介しようと思いますのは、BOSS Dimension C/DC-2です。
2013年11月16に記した「不思議の小箱 #2」の
最後のコメントで思わせぶりに期待をさせたブツがこれなんです。
Dimension(ディメンジョン)と言いますとなかなか一般の方は、
聞き慣れない単語だと思います。
このDC-2には、先代に当たるモデルが有ったんです。
それは、拙者が10代後半から20代ぐらいまでは割と良く見かけた
(と言ってもmバンドマン業界や、レコーディング、PA業界)
Roland SDD320 DIMENSION Dと言う機種です。
その時代のレコーディングスタジオには、ほとんど何処にでも設置されていて
プロのKeyboed弾きのラックの中には、頻繁に見かけたものです。
操作面も5つの選択スイッチしかなくて潔いですね~!
では、DIMENSIONとはいったいどんなエフェクトなのか?
とお思いの方も多いのではないでしょうか?
構造的な詳しい内容は知らないのですが、当時は多層コーラスなんて
表現していた方もいらっしゃったと思います。
コーラスの従兄みたいなもんなのです。
実際の出音はと言いますと、空間系エフェクトなので気持ち良く広がり感が出て
コーラスのようにうねらないので、違和感なく広がると言った感じです。
で、Roland SDD320 DIMENSION Dは、アナログエフェクト処理で
BOSS Dimension C/DC-2は、デジタルエフェクト処理を行っています。
Roland SDD320 DIMENSION Dは、実際に自分のギターに掛けた事がないので
インプレッションは書けませんが、BOSS Dimension C/DC-2について書きます。
これを入手したのは、おそらく20代後半の事だから今から20数年前だったと思います。
何処かの楽器屋さんで中古で二束三文で売っていたのを見て、
衝動買いしてしまった物だと思います。
それまでの拙者のEFボードには、コーラスとしてBOSS CE-2が入っていて
長年、愛用していたのですが、このDimension Cを聴いたとたん
CE-2には、お休みいただく事を即決してしまいました。
このDimension C、嫌味がなく奥行き感と倍音を付加してくれ
まったく「タマラン!」のですよ。
間違っていたらゴメンなさい、おそらくAB'Sの2枚目のアルバムAB'S-2の
M1「Destination」で聴けるイントロギターには、コーラスではなく
ディメンジョンが掛けられていると思います。
曲を知っている人にとっては、「う~ん、アノ音か!」と思うでしょう。
とにかく気持ち良い音以外の何物でもありません。
世の中、いろんな方面がデジタル化が進みレコーディングもPCの中で
いろんな処理が可能となっています。
でも、この先代のRoland SDD320 DIMENSION Dは、現代ではもの凄い価格で
取引されているように聞きます。
オークション等にまれに売り出されても、すぐに買われて行ってしまっているようですね。
噂では、デジタル機器でコレをシミュレートしている物も有ると聞きます。
とにかく気持ち良い音なので、体験できるような場面に遭遇したら
迷わず、試してみる事をお勧めしますよ。
千葉への出発は夕方で、その前に別件の打ち合わせが午後一に入っているので
午前中はのんびり過ごせます。
久しぶりのエフェクターについてのブログです。
前回のこのコーナーは、CE-2の紹介でして、エンディングでは
「CE-2を追いやった新たな強敵」的な〆コメでしたが、
やはり期待は裏切って、今回は歪み物を取り上げてみます。
歪み物の第1回は、どうしても中学生時代に買った初めてのEFを
取り上げたかったのですが、どうやら実家に置いてあるようで
手近にないため、画像が間に合いません。
なので、ちょっと珍しい個体を紹介したいと思います。
NEXT DISTORTION X DS-200
モリダイラ楽器がリリースしたエフェクターです。
モリダイラ楽器と言えば、70年代によくラジオCMで耳にした
「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない!」でお馴染みの
フォークギターメーカーで有名な、あのモリダイラ楽器です。
このNEXTのエフェクターですが、当然ディストーションだけではなく
コンプレッサー、フェイザー等、各種類が販売されておりました。
そのシリーズに共通している、強烈なインパクトはその外観です。
側面から見ると、まるで凹です(笑
学生の頃に良く読んだギター雑誌に、広告が載っているのを見たぐらいで
当時は、実物を拝んだ事はありませんでした。
コイツの実物を初めて見たのは、1983年の秋のことです。
当時、就学していた専門学校の文化祭で拙者が所属していたサークルが
「タンゴ・ヨーロッパ」と言うバンドを呼んだのでした。
そのバンドのギターリストが使用していたのが、コレだったのです。
なぜ、その時のコレを記憶していたか?と言いますと
強烈だったんです!その彼女が出したギターサウンドが!
タンゴ・ヨーロッパの女性ギターリストは、その日キャンディアップレッドの
Fenderストラトを抱えて舞台に登場しました。
バンドの演奏するスタイルは、ROCKよりもFunkやSOULに近いもの。
ギターもカッティングがメインの演奏だったのですが、
何かの曲で、ギンギンに歪ませたシーンがあったのです。
当時の拙者は、レスポールモデル派でして、GRECO EGF-850と言う
フレイムグレインが浮き出たような目のレスポールコピーモデルを多用いていました。
FENDER系のギターには、さほど興味はなく「歪まないから使いにくい」程度の認識。
その時に、彼女のストラトから放たれた強烈な歪みサウンドに
仰天してしまいました。
後で思えば、ファズサウンドだったんです。
当時は、実際にファズのサウンドは未体験でした。
オーヴァードライブやディストーションしか知らず、
あのファズ(っぽい)の暴力的な歪みに「なんじゃコリャ~!」
になっちゃった訳なんです。
このNEXT DISTORTION X DS-200、コントロールつまみが面白いです。
ボリューム、トーン、ドライブはだいたいどのディストーションにも有りますが
右上にあるWAVEのツマミの目盛には、左から時計回りに
'60~'80~NEXT~'70 と書かれています。
左に回し切りの'60が一番ファズっぽいサウンドで、無段階調整で
右に回して行くと、表示の年代っぽい歪みが得られるようです。
目盛の順番も、なんとなく面白いです。
拙者が手に入れたのは、2005年の3月の事でした。
ちなみにYahooオークションです。
当時に受けた衝撃があまりにも強烈に記憶されていたので
オークションページで見つけた途端、反射的に入札してしまいました。
当然の事ながら、競合となる相手は出てきませんでした。
きっと、不人気機種だったんだと思います。
なんせ、富士市では当時、売っているのも見た事がなかったぐらいですから。
さあ、今日は現場入りがゆっくりなので、のほほんとしております。
今日明日の現場内容は、日本の伝統民俗芸能に関するとても興味深い催事です。
「不思議の小箱 #2」
BOSS CE-2
BOSSの放ったコーラス・アンサンブルの第2段です。
超有名なシンガーソングライター&ギターリストの御大が
CE-2を探し回っていると言う噂を聴いた事があります。
このCE-2を手に入れたのは、今をさかのぼる事32年前の高1の初夏でした。
その個体は、それはそれは鮮やかな水色に塗装されておりした。
当時、PRISMのコピーBANDなどをしていたソレガシは、吉原市民会館で催される
アマチュアバンドのコンサートへ出る際に、当時の同級生でありました
小泉酒店の倅、ウタさんからこのCE-2をお借りしたのでした。
ソレガシは、GRECOのフレイムグレインがギンギンに出たレスポールモデルを使っていました。
所有していたEFは、DS-1(オレンジ色)のみでした。
彼は、ミュージックマンのセーバー2を弾き、EFはCE-2以外には、
BIG JAMやグヤトーン、マクソンなんかを所有していたと思います。
そのお借りしたコーラスを初めて使った際の感動はすさまじかったですね。
とっても綺麗で、気持ち良くて、品があってとにかく何時間でも鳴らしていたくなったものです。
ホールでのRHで、大音量で鳴らした際の客席後方の壁にはねかえってくる音を聴いて
ウットリしてしまったように記憶しております。
このCE-2の特徴は、揺れる速度と、掛る深さを調節するためのノブが2ケだけ付いています。
掛り方が薄いと言うか、綺麗と言うか、どぎつくは掛りません。
CE-1とも違った掛り方です。CE-1はコーラスとしては、1コントロールです。
掛り具合だけを調節するのですが、音の広がり感と奥行き感は見事なものです。
そして、CE-1の方が音がマイルドに感じます。
CE-1とCE-2の決定的に違う所は、同じぐらいの深さに掛けた場合、
CE-1は、ほんのちょっぴりウネリますが、CE-2はほとんどウネリません。
歪ませておいて、コーラスを掛けると顕著にわかります。
あの、ほんのちょっぴりウネル感じにとても憧れていました。
そして、このCE-2はウタさんから譲ってもらいました。(決して借りパクなどではありません)
その後は、専門学校へ進んでも、その専門学校を卒業して社会人になっても
数年間に渡って、ソレガシの足元に不動の存在として活躍を続けてきた訳なんです。
ところが、そのお気に入りのCE-2をなんと押し入れの片すみに追いやってしまうような
新たな強敵が現れる事になるのです。
そいつの名は?!
(続きはまた今度)