OMITSU BLOG(おみつ ブログ)

オイラは“おみつ”シュガビのターギ弾き

「不思議の小箱 #2」

2013年11月16日 13時22分54秒 | 不思議の小箱

さあ、今日は現場入りがゆっくりなので、のほほんとしております。
今日明日の現場内容は、日本の伝統民俗芸能に関するとても興味深い催事です。

「不思議の小箱 #2」



BOSS CE-2

BOSSの放ったコーラス・アンサンブルの第2段です。
超有名なシンガーソングライター&ギターリストの御大が
CE-2を探し回っていると言う噂を聴いた事があります。
このCE-2を手に入れたのは、今をさかのぼる事32年前の高1の初夏でした。
その個体は、それはそれは鮮やかな水色に塗装されておりした。
当時、PRISMのコピーBANDなどをしていたソレガシは、吉原市民会館で催される
アマチュアバンドのコンサートへ出る際に、当時の同級生でありました
小泉酒店の倅、ウタさんからこのCE-2をお借りしたのでした。
ソレガシは、GRECOのフレイムグレインがギンギンに出たレスポールモデルを使っていました。
所有していたEFは、DS-1(オレンジ色)のみでした。
彼は、ミュージックマンのセーバー2を弾き、EFはCE-2以外には、
BIG JAMやグヤトーン、マクソンなんかを所有していたと思います。
そのお借りしたコーラスを初めて使った際の感動はすさまじかったですね。
とっても綺麗で、気持ち良くて、品があってとにかく何時間でも鳴らしていたくなったものです。
ホールでのRHで、大音量で鳴らした際の客席後方の壁にはねかえってくる音を聴いて
ウットリしてしまったように記憶しております。

このCE-2の特徴は、揺れる速度と、掛る深さを調節するためのノブが2ケだけ付いています。
掛り方が薄いと言うか、綺麗と言うか、どぎつくは掛りません。
CE-1とも違った掛り方です。CE-1はコーラスとしては、1コントロールです。
掛り具合だけを調節するのですが、音の広がり感と奥行き感は見事なものです。
そして、CE-1の方が音がマイルドに感じます。
CE-1とCE-2の決定的に違う所は、同じぐらいの深さに掛けた場合、
CE-1は、ほんのちょっぴりウネリますが、CE-2はほとんどウネリません。
歪ませておいて、コーラスを掛けると顕著にわかります。
あの、ほんのちょっぴりウネル感じにとても憧れていました。

そして、このCE-2はウタさんから譲ってもらいました。(決して借りパクなどではありません)
その後は、専門学校へ進んでも、その専門学校を卒業して社会人になっても
数年間に渡って、ソレガシの足元に不動の存在として活躍を続けてきた訳なんです。
ところが、そのお気に入りのCE-2をなんと押し入れの片すみに追いやってしまうような
新たな強敵が現れる事になるのです。

そいつの名は?!

(続きはまた今度)


「不思議の小箱 #1」

2013年11月09日 11時37分53秒 | 不思議の小箱

やらなきゃならない事もさておいて、ゴロゴロしております。
さ~て、お昼はなにを食べよかな?
な~んて、お気楽に考えながら過ごしているのです。

先だって、ギターの弦を張り替える時に役立つ、ペグにハメて釣りのリールみたいに
くるくる回すヤツを探していて、いろんな段ボール箱やケースを開けたり閉めたりやっていたんです。
そしたら、しばらくお目にかかる機会も無かった過去に使っていて、
出番が無くなったので仕舞い込まれてしまっていた「不思議の小箱」達に逢う事が出来ました。
いや~懐かしいな~!と言う懐古的な衝動もあって、一つひとつ紹介して行こうかと思っています。
でも、思い当たる全てが見つかった訳ではなく、おそらく実家には
もっともっと懐かしいブツがしまれていると思われます。
とりあえず第1回目は、この場での紹介ですが、内容がマニアックすぎるので掲載をブログに移すかも知れません。
記念すべき第1回は、どいつにしようかな?
当然ながら生まれて初めて購入した物を出したかったのですが残念ながら見つかりません。

「不思議の小箱 #1」

TOKAI TCH-1
ギターメーカーで有名なTOKAIから販売されたエフェクターです。種類はコーラス。
このEFは、出所は楽器の文化屋です。お値段は¥0でした。
そう、万引きしたのです!と言うのは嘘なんですけれど、手に入れた経緯は複雑です。
話せば長いのですが、専門学校時代の2歳上の同級生“N崎さん”が当時使っていた
マクソンのコーラス(TS-9みたいな形をしたマクソンのアナログコーラス)が発端となります。
彼はそのマクソンを「蜃気楼へ」のBASSに掛けて演奏をしていました。
その音があまりにも良かったので「ベースの音、凄く良いですね!」と言ったら
「じゃあこのコーラス、ミツオにやるよ!」といきなりプレゼントしてくれたのです。
音は素晴らしく綺麗で美しいのですが、あのシリーズ(TS-9も同様ですが)は、
電子スイッチが直ぐに調子悪くなってしまいます。
ソレガシの物も御多分にもれず不調をきたしました。
すでに東京を引き払って地元にUターンしていたので、馴染みの楽器屋さんに修理に出したのですよ。(スイッチ交換に)

何カ月待ったでしょうか?LIVEの予定があったので、出来上がりを催促しに出掛けたところ
担当だった文化屋のAさん(今はいない)曰く「紛失してしまいました」とのこと。
「ゴメン、代わりにこれ持って行って!」と手渡されたのが、このTCH-1だったのでした。
その時は、なんか真っ黒でゴツくて重いしヤダな~と思いながら、新品のEFを持って帰りました。
このコーラス、使った事ある人いますか?めったにいないと思いますが、
さすが物作りに真面目なTOKAI楽器さん!他のコーラスとは段ちに異なる機能が付いていたのです。
そもそもアナログコーラスと言う物、BBD素子を使い、遅延や位相を上手い具合にコントロールして、
コーラスならば立体感を出したり、12弦ギターのように聞かせたりを行うEFです。
アンプを1台で鳴らしても、それっぽく聴かせられるし、2台で鳴らすと余計に立体感が出たりで
80年代には無くてはならないような存在のEFでした。
草分け的な存在となている有名な古いコーラスCE-2は、ステレオアウトができない物でした。
世は、ロスアンゼルスを発症とする、立体モジュレーションサウンドが主流な時代でした。
TOKAIコーラスに話を戻しますが、このコーラスもステレオ・アウトができる機能があり、
アウトプットが2ケ付いております。そしてここがミソ!
上面に「SEP」と「REV」を切り替えられるスイッチが付いていて、2つの端子からOUTされる音を
1→DRY、2→WETのSEP(セパレートモード)と1→DRY+WET、2→DRY-WETのREV(リバースいわゆる逆相モード)に出来るのです。
なんのこっちゃ?とお思いの方がほとんどだと思うのですが、2台のアンプに挟まれてステレオコーラスの
真ん中で演奏をすると、自分が何処にいるのかさえ分からなくなってしまうような気持ち良さを味わう事が出来ます。
バンドアンサンブルの中で、それが必要か?と問われると、ハッキリ言って必要ではないのですが、
現実逃避したいとか、気持ち良くなりたいのだけれどドラッグはイヤ!とか、訳のわからない不思議の部屋に行ってみたいとか、
そんな希望がある方には絶対お勧めのマシンです。
そんな特技があるTOKAI TCH-1ですが、ソレガシの手元へ来て早28年ぐらいになりましょうか?
いや~懐かしい!

案の定、信じられないようなマニアックな長文になってしまいました。
やはり、次回からはブログへの掲載とします。(と言う事でこのブログへやってきました)