読書の記録

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ルーブル美術館展

2008年02月21日 | 芸術
ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美---東京都美術館

番外。
行ってみたらたいそうな盛況で、入場30分待ち。さすが「ルーブル」のブランド力だ。サブタイトルにあるように、主眼は当時のフランス宮廷のベルばら的優雅でおハイソな生活の一端が見えてくる展示だ。徹底的に装飾をほどこされたティーポットとか煙草入れとか蒔絵箱が次々と現れる。

ただ、僕はあまり下調べをせずに「絵画」のほうを期待していったので、その分肩透かしだ。僕は本場のルーブルに行ったことがないのである。ただ、実際に本場ルーブルに行ったら、むしろこの手のものは素通りしていたには違いない。

僕が最も興味をひいたのは、これら展示品が後半にマリー・アントワネット関連のものになって(パンフレットに出てくる旅行用かばんとか)いよいよ爛熟のきわみになった最後の最後の展示物が、ベスビオ火山噴火の油絵だった、ということだ。
われわれはこの火山噴火の絵を見て、明るいミュージアムショップコーナーに出ることになる。

破滅のメタファーで終わるこの展示順番を考えた学芸員、やりましたな。


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