七夕の日
早朝、金沢から東京へ向かって新幹線に乗っていた
東京に戻り、すぐにセッションを終え
その日はお世話になった方のお母さまのお通夜のため
夕方、再び特急に乗り八王子へ向かった
師はこう言っていた
「覚醒は3つの場所で起きる。一つは寝ている時、ひとつはトイレ、そして乗り物に乗っている時」と
電車の中でふと空を見上げると、美しい夕陽が青い空を残していた
私は空とひとつになり、私の姿はどこにもなくなっていた
天界の存在たちの集合意識が、地球に降りてきていた
地球を白いシルクのベールのようなエネルギーで包んでいた
その瞬間、はっきりとした声として私のすべての中に入ってきた
それはもうすぐに世界は変わるよというメッセージだった
次の日、私の中に飛び込んできたニュースは安倍元総理の事件だった
これはスタートの合図だった
集団自殺の意味を皆さんは知っているだろうか?
動物も自らの命を絶つことがある
イルカやクジラが一斉に浜辺に死体で上がっていたり
ペンギンが次々に崖から海に身を投げたり
魚や鳥たちが大勢死んだりしているのを・・・・
師はこう言っていた
「あれは集団自殺なんだ。地球が大きなシフトを迎える時、生命は一斉にエネルギーを放つ。
死のエネルギーが地球に大きなシフトを与える。一つの命は全体と繋がっていて
自分の役割を全うするんだ」
今年はもう自然とは考えられない災害が世界中で起きている
そして多くの人が亡くなっている
地上では多くの恐れ、混乱、不安が蔓延している
集合意識はまるで幽霊のように彷徨っている
世界は暗黒で覆われ、人々は目が見えないため
もうどこを歩いているのかさえ分からないでいる
いよいよ、最後の暗闇がやってくる
いにしえの言い伝えによると
「世界に暗闇が訪れた時、暗闇の中から仏陀が姿を現す。
闇で世界が覆われる時、仏陀は佇み、その姿を世界に見せるだろう。
仏陀はそこに常にいるだけだ。
私たちが真に仏陀を見ることができるのは
暗闇の中でしかない」
この地上からとても多くの人が去っていくことになる
そして去った彼らは、とてつもないエネルギーを放ち
地球を変化させるのだ
この地上を受け継ぐ者は、新しい地球を建設していくことになる
すべての存在の意思を受け継ぐかのように・・・・
多くの人は、死ぬことは悪いことだという概念が無意識にあるが
死とは完了である
何も恐れることはない
電車に乗りながら、私は天界に引っ張られているのを感じていた
肉体の姿などどこにも存在せず
益々自分がいなくなっていることに気づく
一つひとつの細胞がバラバラに分解され
肉体は意識で形成されているようだった
何もない無から、息をふっと吹きかけると
そこに光の粒が集まり、腕を形成し足ができあがった
そしてそれはいつでも変更可能で
消えたり、現れたりしている
私は透明人間になってしまったのかもしれないと
クスクスと笑いながら
私のすべての細胞が、瞬間瞬間
呼吸と共に変化していくのを見ていた
手から金粉と七色の宝石のような光の粒が出ていた
サイババが空中から物質化する様々なものの意味が分かった気がしていた
すべてのものは、同じ分子で出来ている
私の姿は幻想であり、世界が美しいように
すべての存在は美しい
そしてそれはこの地上に現れたり消えたりする
私の身体は消え
空中に意識だけが存在していた
私はここにいて
そして存在などしていなかった