この映画のメインストーリーとなるアリーとノアの恋愛は、ひと夏の恋、
身分違いによる別れ、そして再会…と、これまでも多くあったラブストーリーの流れを組む物語だが、
ライアン・ゴスリングとレイチェル・マクアダムスが、
弾けるようなフレッシュな魅力を存分に披露し、
アリーとノアのキャラクターを際立たせている。
とある療養施設に暮らす初老の女性(ジーナ・ローランズ)は、
アルツハイマー病によって過去の思い出を失ってしまっている。
そんな彼女のもとに、デュークと名乗る男性(ジェームズ・ガーナー)が定期的に通って、
とある恋の物語を読み聞かせてやっている。
1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。
家族とひと夏を過ごすためにこの土地にやってきた良家の子女、
17歳のアリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)は、
材木工場で働く地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と恋におちる。
しかしアリーの両親は2人の交際を認めず、夏の終わりと共に彼らの仲は引き裂かれた。
アリーは学校へ、ノアは勃発した第2次世界大戦へ出兵。
やがてアリーは、戦時下にボランティアで看護した元兵士のロン(ジェームズ・マーデン)と
新たな恋におちる。
富裕な弁護士であるロンとの縁組に、今度はアリーの両親も大賛成。
そしてロンとの結婚式が目前に迫ったある日、
アリーは地元の新聞に掲載された写真にノアの姿を見つける。
彼女は衝動的にシーブルックを訪れ、ノアと再び愛し合う。
結局アリーは、ロンを捨ててノアを選んだ。
そして現在。アリーとは、この初老の女性のことであり、
ノアは彼女の夫であるデュークのことだった。
アリーはデュークが聞かせてくれた自分たちの若き日の物語により、
一瞬すべてを思い出すが、また忘却の彼方に。
しかし2人は、まもなく同じベッドで寄り添いながら、共に静かに息を引き取るのだった。
また会おう。。。互いに手を握り合い。。。愛している。。。