砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

ロイヤルフィル&辻井伸行コンサートに金払って行ってきた件

2023-06-09 16:56:51 | 音楽

このあと飲み会なのでブログを書きます。

関東は梅雨入りしたようです、いやだなあ。
過ごしやすい時期、心地よい季節はあっという間に過ぎ去ってしまいますね、悲しい。
人生も同じです。食べられる量、飲める量が顕著に減ってきています。
いつまでも若いつもりではいられません、切ない。



さて。
先日クラシックのコンサートを聴きに行きました。
イギリスのロイヤルフィルと辻井伸行さんの演奏、場所は文京シビックホール。
ちなみにシビックホールの上には展望台があって、そこから眺める夕日がたいへん美しかったです。
ベタな表現ですが、東京の街並みがぐっと小さく見えたりして。

プログラム
グリエール スラブの主題による序曲
ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番
チャイコフスキー 交響曲6番「悲愴」

昨年からハマっているラフマニノフのピアノ協奏曲3番と、前から好きで一度は生で聴きたいと思っていたチャイコの6番です。A席で13000円して慄いたのですが、どうしても聴きたくて、えいやと断腸の思いで購入しました。今年は2月にメガデスのライブにも行きましたが、そのときもチケットが1万円を超えすこぶる慄いたものの、マーティがゲストで出るというので、おどりゃあと断腸の思いで購入しました。

小賢しい真似をして恐縮なのですが、ラフマニノフ3番は昨年から聴き比べていて。
好きなのがマルタ・アルゲリッチと、なんと読むのか分からないジョージア出身の方、Khatia Buniatishviliさんの演奏です。
アルゲリッチの演奏は内にこもった熱が溢れるような演奏、なんと読むのか分からないKhatia Buniatishviliさんは美しい川の流れのような演奏で、どちらも本当に好きです。その時の気分にあわせて、繰り返し聴いています。

コンサートの感想を少しばかり。
グリエール スラブの主題による序曲
この曲はあんまり予習をしていかなかったこともあり、そこまで胸に響かず。朴訥な感じの主題が展開していく、という曲だったと思います。間違っていたらすみません。完全に予習不足です。

ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番
辻井さんの演奏は、いい意味で「野蛮」に感じられるような力強さがありました。ラフマニノフは、協奏曲2番でもそうですが途中で大陸的なフレーズが流れる箇所があって(3番だと3楽章のクライマックスのあたり)。そういう箇所だと力強いピアノとの相性がいいですね。とても良かったです。
あとは生で聴くと2楽章のピアノが際立って聞こえて、CDで聴くよりもずっと存在感がありました。途中の速くて美しいパッセージがたまらんでしたわ。ワハハハハ。

チャイコ 交響曲6番
この曲はかれこれ10年くらい前から聴いていた気がします。チャイコの交響曲を初めてちゃんと聞いたのは5番でしたが、その後6番→4番とはまっていって。今では6番が一番好きですかね、ベタですが。あ、ロミジュリとかも好きですよ、裏拍でシンバルがちゃかちゃかなるところとか好きです。
生で聴くと、うーん、期待値が大きすぎたのもあって少し拍子抜けしたというか…まあ自分の座席が1番前だったので、もう少し後ろの方だったら聞こえ方も変わったかなと思うのですが…思っていたよりも心に響かず。
好きすぎる、期待が高すぎるのも問題だったかもしれません。下世話な話で恐縮ですが、銀杏BOYZのヴォーカル峯田氏も、初めて女の子と性的な行為をしたときに「あれっ、こんなもんか?」と思ったと、15年前くらいのインタビューで語っていた気がします。比べるのもどうかと思うけど、正直そんな感じでした。


でもまあ、アンコールでサティのジムノペディをオケでやってくれて。それがすごくよかったんですよね。
オケを生で聴くのはいいですね~オケに限らずメガデスでも落語でも、生で聴くのはいいですね。
その体験が人生に刻み付けられる気がします。リスカみたいですね、違うか。


ライブでもコンサートでも、こういった「生」のイベントを体験することは、あっという間に失われてしまう時間にわずかながらに抗っている感じがして。
このまますり減っていくだけの人生は嫌なので、私は労働に抗ってブログを書き、時の流れに抗ってまたライブやコンサートに足を運ぼうと思います。みなさまも湿度に抗って、どうかお元気で。


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