砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

Animals as Leaders「The Joy of Motion」

2019-04-25 10:12:41 | アメリカの音楽


春はいんすとめたる。
ようよう忙しくなりゆく仕事いと辛かりて、むらさきだちたる顔面のへっどばんきんぐで揺れたる。首ねぢきつて捨ててんげり。



新年度が始まってなにかと忙しく、個人的にも大きな変化があり、日々いっぱいいっぱいです。となると必然的にメタルを聞きたくなりますよね。なりません?なりますよね、よかったよかった。危うくあなたを迫害するところでした(最近ちょいちょいアウトレイジを観ている影響で思考が物騒になっています)。
そんなわけで今日紹介するのはアメリカのワシントン出身バンド、Animals as Leadersについて。2009年にセルフタイトルである『Animals as Leaders』でデビュー、ナイジェリア系移民のアメリカ人トシン・アバシ率いるインストメタルバンドです。ベースやキーボードが抜けて、現在はギター2人とドラムの3人で活動中、ここからしてもう変なバンドですよね。最高。


系統としては聴きやすいDream Theaterみたいな感じでしょうか(といっても私はあまりDream Theaterを通っていないのですが…)。Pain of SalvationとかMeshuggahとか好きな人はきっと気に入ると思います。ギターがとにかく変態的で技巧的、リズムも複雑、そこに力強いドラムがいい具合にのっていて、一聴しただけでは何をやっているかよくわかりません。そんでもって「これは一体何が起きているんだろう?」と繰り返し聴いているうちにすっかりドはまりしてしまう、そんな恐ろしいバンドなのです。最高。


本作は3枚目になります、2014年リリース。『The Joy of Motion』というタイトルだけあってか、躍動感がありメリハリがはっきりしていて好きです。ギターのフレーズもメロディアスで聴きやすいし。静と動、緩急、ずしっと重たい刻みと美しいソロ、そういったものが絶妙に組み合わされていて、曲の構成が複雑なこともあり飽きない。初めて聴くなら1枚目かこの作品が良いかと。それにしてもどうやって曲作っとんのやろ、この人たち。


好きな曲紹介。
M1 Kascade


1曲目からすごい。最初のあたりのリズムどないなっとんねん。ドラムのハイハットを聴くと普通(?)に4/4なのですが、ギターの拍が変です。6/8、6/8、6/8、2/4で帳尻を合わせているのか?数えようと思っているのですが、不幸にも算数ができないので挫折し続けています。1:30頃のギターが好き。


M4 Another Year


こちらはしっとりめ。イントロのギターフレーズがジャズっぽくておしゃれ。でもしっかり盛り上がるときは盛り上がります。


なんというか、モダンなヘヴィネスですよね。ただでかい音で派手なサウンドを鳴らしているのではなく。打ち込みも多様しているし、拍子が複雑な曲が多く、King Crimsonの後期に雰囲気(『Power to Believe』とか)が好きな人にもオススメです、音としては遠いんだけど、曲の構成や展開を考えると最近のRadioheadにも通じるものがあるかも。
基本的にヴォーカルがいるバンドの方が好きなんだけど、このバンドはそれが全然気にならないというか。むしろいないほうがギターの良さが際立つ感じで。やかましいだけでないのも良くて、時々はっとするような美しいフレーズが使われていたり。メタルじゃない音楽やってもいい曲作れそう。初めて彼らを聞く人にはこのアルバムがとてもおすすめ、あれこれ聞くと複雑なんだけど、フレーズ自体は聞きやすいものが多いので。


忙しいんで記事は短め。大変なことが1つドーンとあるのではなく、細々した煩雑な作業に追われています。あっちを片付けている間にこっちの期限が迫っていて、それをやっているとまた別のことに追われて。あれ、なんでこんなに追われてるんだろう…もしかして犯罪でもした?って思います。
しかもGWはちょいちょい仕事が入っているし、働かないと給料が減る悲しい身分の人間なので、世界滅亡しろ!!という気持ちです。今悪の組織に誘われたらホイホイ入っちゃいそうだな。あっでも、そしたら今度は正義の味方からも追われるようになるんだろうな、それはやだな...