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出逢い

2010-10-03 | Zaman-ai ~時代よ!~
「ザマナイ」の原詩を日本語にストレートに訳された、
カザフ人留学生のアケルケさんにお会いした。
私が書かせていただいた日本語の歌詞は、原詩にほぼ忠実な彼女のそれがもとになっている。

ヒロシマ・セミパラチンスクプロジェクトの第1期留学生で、17歳からしっかり自立されていて
学費をご自分と弟さんの分も稼ぎながら学んでいらっしゃるという。
カザフの日本大使館での勤務経験もあり、
現在は大学院に通いながら通訳としてのお仕事もされている。なんて偉いんだろう!

文化の違いは私自身歌詞に落とす上で気になっていた。
けれどいただいた原詩直訳の中には字数の関係だろう、表れておらず
確認をとりたくても、周囲からもご本人は本当にお忙しいから
極力邪魔をしないであげてほしいとのことで遠慮していた。

それが先日、ある被爆二世の方から私へ、ザマナイの歌詞について
しっかり吟味してほしいとの熱心なメッセージをいただき(私の歌詞はまだご存知ない)
様々な誤解もあったようなのでアケルケさんへ確認のため連絡をとったところ
忙しい彼女が、どうしても口頭で原詩を説明したい、と実現したもの。

興味深く勉強になるお話をたくさん伺って、本当に濃密な時間だった。
自然崇拝の長い歴史を持つカザフスタン。DNAが日本人と一番近いというご縁(!)
お話を伺って夢中でメモをとりまくった。

原詩の民族・習慣的な意味もよくわかった。しかし、日本語詞という字数の制限上、
(日本語は音節の数が他言語よりはるかに多いので、歌詞という大きな制約の中では
 意味的にわずか数分の1しか盛り込むことができない)
文化的な差異にこだわりすぎると
最も大事な、非核を願う普遍的なこの思いが存分に表現できない。
ただ1箇所、もともと迷っていた部分を、より日本人にわかりやすく
かつカザフ人が大切にしている祖先を敬う気持ちがより伝わるよう、もとに戻すことにした。

カザフ語の歌詞もゆっくりと読んでいただき、録音させてもらった。
これで私もカザフ語で歌えるようになるかしら?発音が難しいけど(^^;

もっと早く会えればよかったのにね、とお互い。
きっとよくわかりあえる、感性の近さがあると気付いたから。

カザフの実験場(ポリゴン)が閉鎖されたのは彼女が6~7歳の頃という。
民衆が最初にデモを起こしたときの、
ご両親が夜中に、意思を示すメッセージボードを作っていたのも憶えているという。
閉鎖時に、それまで多くの家で隠していた被爆による障害児たちを高く抱え上げ、
デモに参加させたことも。

伺いながら鳥肌が立った。
民衆の力!この貴重なお話を、是非皆様にも広くシェアしたいと感じた。

アケルケさんも歌うことや踊ることが大好きだとか。
ご無理のないときに、ライヴをお手伝いいただきたいとお願いしたら「喜んで」と。
実現する日を、どうぞお楽しみに。
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