庭園美術館

開催を、最近たまたま足跡を残してくれたひとの日記で思い出させてもらい
（こういうときmixiって便利）
会期が今日までだったので行ってきた「ポワレとフォルチュニィ」展。

もともと庭園美術館は、都内の好きな場所のかなり上位に入る。
演劇をやっていたときは、新劇系の養成所だったし
貴族をはじめええとこの奥さまなんていう役がなぜか多かったから
ステイタスの高い人物の環境、およびそれが自分に与える感覚を理解するために
よくここへ来た。
旧朝香宮邸。
大好きなルネ・ラリックを始めとしたアール・デコの意匠の数々がすばらしい。
衣装の研究もあって、服飾展も好きだったので、今回は一石二鳥。

イッセイ・ミヤケのプリーツ・プリーズのおおもとはこれか、なんていったら
怒られるかもしれないけど。いや、化繊のがさつさとは比べ物にならない。

女性の美しい身体のフォルムに添った、シンプルな形の絹の繊細なプリーツのドレスが
床についてまた広がるそのラインのなんてきれいなこと…！

ネットにビーズを満遍なく縫い付けたドレスや、
市松模様のシンプルなのだけどすごいインパクトのオペラコートの前から動けなくて困った。


この美術館のおもしろいところは、いつからか知らないれど
ドレスコード割引があること。
今回はポケットチーフ。残念ながら胸ポケットつきの服がない。
でも、モードの展示だし、「夜会」をテーマに客を迎えるというし
変な服はやめたほうがいい気がして。
デザイナーズものを着ていって大正解。気後れせずに済んだ。

それにしてもさすが白金、写真とりたいくらいおしゃれなひとが多くて感心。
都心から引っ込んで、ますます普段の服に気を遣わなくなったことを猛反省したのでした。

おかえり

おとといから声は聞こえていたんだけど、姿が見えなくて。

「ツチクッテ　ムシクッテ　シブ～～イ」




今日、今年はじめてすいすいと空を飛ぶ姿を見た。

遠い南の国から、おかえり、ツバメ。

植物の生命力

近くの自然公園の桜は近隣では有名で、千鳥が渕にありそうな立派な桜。
土手の上を３ｋｍ以上の並木が続く。
こちらは都心より気温が少々低いので、まだまだ１分咲き。

公園の入り口近くに、先日来通りかかるたびに気になっていた若い桜が。
上のほうの大きな枝が1本折れて、皮だけで繋がってぶらさがっている。

その枝はかわいそうに死んでしまったかとおもいきや、
ちゃんと花が咲きつつある。
しかも他の枝より開いている花が多い。
植物の生命力のなんとたくましいこと。

そういえば渋谷警察裏手の金王神社のシイの木も。
以前近くで働いたことがあって、休み時間のたびに会いに行っていた。
ここまで大きいシイの木は見たことがないと感心していたのが
幹を見ると完全に空洞で、
皮だけで立ってそれだけの葉と枝を支えていることに畏怖の念さえ抱いた。

この生命力がほしいものだ。

動けるうちに

他人事じゃないな。
アレルギーの検査の結果をききにいっただけのに、注射されちゃったよ(泣）
前にはよく効いていたサプリが全く効かなくなっていたと判明。

かなり意外だったので、まっすぐ帰る気が失せた。
喫茶店で外がよく見える席に座って
珍しくケーキを所望。

もう長いこと、カラダの欲求に脳がストレートに反応していたので、
普段の食事でも、ちょっとでも必要量をオーバーしたらもう
味覚が変わってほしいとは思わなくなっていた。
よい意味で別腹が存在しなくなって、
強い甘味も受け付けなくなって久しいのに。
ちょっとストレスかかっている。

ネタ。

たとえば、書くことがないと思っているとする。
…って、ついさっきまでの私ｗ

でも実は何かあるんだよね。
その一日のうちに感じた、もしくは強く思い出した何かが。
ブレーキを踏むのは誰？
それは不適当とか、今はまだ時機じゃないとか、
心で勝手に決め付けてるだけ。

これ、やりたいことがないと言っている若いひとにも
実は当てはまるんじゃないかと思う。
今はただでさえ夢が見づらい時代だけれど。

ネタはいくらでもある。
動いて初めて次のものが見えてくることもある。
今やりたいことを時機じゃないと無視して、あとからやればいいと決めて、
動けるようになったときにはもうカラダが動かないひともいっぱいみてきた。
自分だけは特別だなんて思いなさんな。
ひとは例外なく、病むか老いるかしてやがて死ぬ。

だからやりたいことがないと思う人も、
動けるときに、動こうよ。ね。