白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

風が通り 木の葉が木漏れ日に 緑にきらめく 自分が鳥なら そんな林に飛んで行きたい

2015年06月07日 20時20分51秒 | 登山

毎日見ていると、その成長に気づかない。

それは子供でも樹木でも同じ。

我家の子供たちが保育園に通っていた頃、或る保育士の庭から保育園にドングリの木を移植した。

もう二十数年前のことだ。

そのどんぐりが育って大木になった。

砂場の横にあり、子供たちに格好の日陰を提供した。

だが、誰も手入れをしない。

密植した枝は風も光も通さず、毛虫の住処となった。

依頼されて、保育園の樹木の手入れに行った。

 

剪定前のドングリとビワ

 

剪定前のドングリとビワ。

砂場で遊んでいると毛虫が落ちてくる状態。

 

剪定前の桑

剪定前の桑。

桑の実がなっているが、あまりに高過ぎて子供たちには採れない。

枯れてしまっている枝もある。

美しくない。

 

一日費やして剪定をした。

僕は庭園管理士だ。

民間の資格だが、高い授業料を払って取ったのだから名乗らせてもらおう。

 

剪定後のドングリとビワ

剪定後のドングリとビワ。

どうだ、風が通り、光が踊るだろう。

 

 

剪定後の桑

剪定後の桑。

どうだ、サッパリしただろう。

 

 

色々な流儀がある。

剪定は芸術と似ている。

僕が目指すのは、風が通り、木漏れ日が木の葉を緑にきらめかせる、そんな姿だ。

そんな樹木が集まってできた林や森は、僕が鳥だったら住み着いてしまうだろう。

 

剪定は子供たちがいない日曜日にしかできない。

下見に行った時に砂場で遊んでいた子供たちは、毛虫がいっぱいいるから木を付けてねと言った。

明日登園してきた子どもたちは、木の葉の間から青空が見えてきっとびっくりするだろう。

その姿を見たいものだ。

 

 

今日の一枚

夕闇が訪れるのはこれから。

左に飯縄山と霊泉寺山。そして、前山の後ろにかろうじて見えているのは日本百名山の高妻山。その台形の右端に少し頭を持ち上げているのが乙妻(おとつま)山。

それにしても、この高妻、乙妻のペアは名前だけでなく姿も美しい。

昨年、この山の山頂付近で御嶽山噴火のニュースが飛び込んできた。

まだ6名が発見されていない。

自然への畏怖と、感謝を忘れないようにと改めて思う。

 

 

 

 

 

 


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