白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

餅つき

2011年12月25日 22時16分19秒 | 日記

今の時代、臼と杵で餅をつく人がどれだけいるだろうか。

餅つき機でつく人だってどれだけいるだろう。

スーパーで買ってくれば間に合う。

もしかすると餅そのものを食べない人たちも多いのかもしれない。

 

大好きな古典落語の世界では、この時期談志の十八番『芝浜』、『掛け取り』などとともに『尻餅』も演じられる。

粋な江戸情緒を味わうためにも臼と杵でつく餅は無くすわけにいかない。

それに、何より臼と杵でついた餅はうまい。

何年か前から三家族合同で餅つきをしている。

ぺったん、ぺったん。

この音が、『尻餅』の重要なファクターとなる。

 

この餅つきの後で、ぼくが打った蕎麦を食べるのが恒例となっている。

打った餅を丸めて、きな粉餅、大根おろし餅、ゴマ餅、粒あん餅、こしあん餅にしたものも食卓に並ぶ。

今日くらいいいかと、たくさん食べた。

今は便利なものが売られている。

ついた餅をナイロン袋に入れて伸すだけでいい。

 

昨日もクリスマスイブときては、体重が増えないわけがない。

午後は友人を招いての蕎麦会。ここでも食べた。

そんなわけで今日は日課のランニングもお休み。

夜、恐る恐る体重計に乗ってみた。

61.2kg。体脂肪率16.3%。

案の定体重が2kg増えている。

明日から借金を返さなければならない。

 

年間1,200kmのランニング達成まであと32km。

いよいよこちらも大詰め。

どこで書こうかと迷ったがここで書いておこう。

かみさんは数ヶ月前から突然のめまいに襲われて立っていられなくなる症状がときたま出ていた。

メヌエルのような症状だ。

日赤で薬をもらって様子を見ていたが一向に改善されなかった。

体が以上に固くなって背中が張っていたので、ランニングを一緒にするように勧めた。

そしてランニングをするようになって体のコリが取れた。

便通がよくなった。

めまいの症状があまり出なくなった。

そればかりではない。

この間行われた定期健診で本人も驚く変化があった。

なんと、骨密度が上がっていたのである。

去年は骨粗鬆症の範囲に入っていたが、今年は正常の範囲に入ってきた。

ランニングで骨に刺激を与えたことがよかったのだろう。

体の不調はある程度体を動かすことで改善することができる。

自然界の動物はそのようにしてしか生きていけないし、人間だって同じことだ。

かみさんは今、他人の歩き方が気になるという。いいことだ。

背筋を伸ばすこと、美しく歩くこと、リラックスして自然体で走ること。

それを意識することが最良のクスリなのだ。

歳だからと思ってはいけない。言ってもいい。それは社交辞令だ。本心で思ってはいけない。

生きて使っている限り筋肉は衰えない。適切に鍛えればもっと強くなる。

この先に来年の穂高岳がある。

今年は北岳、間ノ岳に登った。日本で二番目と四番目に高い山だ。一番の富士山と五番の槍ヶ岳には登っているので三番目の奥穂高岳が目標だ。

中山道歩きも信州から美濃に入った。体を動かす材料には事欠かない。

 

とりあえず明日は今日の借金を返すとしよう。