蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

麺処NAKAJIMA(千代田区紀尾井町)の「お正月セット」

2011年12月31日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年12月31日 調査・登録】
 今日は一年の締め括り大晦日です。大晦日といえば「年越しそば」です。
 「年越しそば」の由来は、「そばのように細く長く達者に暮らせることを願っていただく。」「そばは切れやすいため、一年間の苦労を切り捨てて翌年に持ち越さないように願っていただく。」「金銀細工師が散らかった金粉を集めるために蕎麦粉の団子を使うことから、金が集まるように願っていただく。」など諸説あるようです。

 さて、今年の「年越しそば」は「麺処NAKAJIMA」です。こちらの店はホテルニューオータニ(詳しくは姉妹ページ千代田遺産コチラをご覧ください)内にあり、ホテルの「味の責任者」として全ての料理を監修・指揮するシェフパティシエである中島眞介氏がプロデュースした麺処です。




 「お正月セット」は「前菜三点盛り」「天ぷら」「江戸前そばor下町うどん」「NAKAJIMAスイーツ」で構成されています。
 「前菜三点盛り」は体にやさしい季節の健康野菜等で作られています。



 年の瀬に美味しい肴とくればお酒です。こちらは青木酒造の鶴齢の大吟醸です。青木酒造はコシヒカリで有名な新潟魚沼にあります。雪がもたらす自然の恵みと越後杜氏の伝統の技が生み出した傑作で、芳醇でスッキリとしたキレがあります。


 こちらは「天ぷら」です。海老が新鮮でプリプリしています。



 「江戸前そば」は「盛りそば」または「掛けそば」を選べます。蕎麦粉は茨城の契約農家や信州産のものが吟味して使われています。出汁には鹿児島県枕崎産の最高級鰹節とホテル(紀尾井町)地下水及び栃木県日光の水のブレンドが使われています。
 <盛りそば>



 <掛けそば>


 
 「NAKAJIMAスイーツ」は中島眞介氏ご自慢のスイーツです。「ミルクジェラート」と「ケーキ」で構成されています。「ミルクジェラード」はジャージー牛乳で作られサッパリとしています。「ケーキ」は苺のミニショートケーキです。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


 これまで調査・登録してきた年越しそば
  《2010年の年越しそば:湧水の天ざる・きつね・そばようかん
  《2009年の年越しそば:神田錦町更科のせいろ・あさりかき揚げそば・冷やしミックス(きつね・たぬき)・鳥汁せいろそば
  《2008年の年越しそば:日本橋やぶ久のもり・玉子とじ

★麺処NAKAJIMA
  所在:東京都千代田区紀尾井町4-1ホテルニューオータニ ガーデンタワーロビー階
  電話:03-3221-2789
  品代:お正月セット各3,300円、鶴齢(大吟醸)1,700円

増田屋(新宿区歌舞伎町)の「増田屋らんち」

2011年12月30日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「増田屋」は昭和30(1958)年創業の老舗蕎麦屋です。平成20(2008)年4月10日にリニューアルオープンしました。モダンで小奇麗な店内には長野の水車職人お手製の水車がディスプレーされています。また、水車の裏には石臼挽き専用の小部屋があり、自動で蕎麦粉が挽かれています。





 「増田屋らんち」は、そば(せいろ(冷)orかけ(温))とミニ丼(海老天丼or野菜天丼or旬魚天丼orとろろ御飯or玉子丼)のセットです。三種の薬味・サラダ・お新香も付いています。
映像は「せいろ」と「海老天丼」のセットです。蕎麦粉は北海道北空知産で石臼による自家製粉です。出汁には枕崎直送の鰹節、土佐直送の宗田節が使われています。そばはしっかりとコシがありノド越しも秀逸です。天丼もカラっと揚がっておりとても美味です。このボリュームと彩りと味でこの値段であればとてもCPに優れた一品だと言えます




 こちらは同じ「増田屋らんち」で「かけ」と「野菜天丼」のセットです。




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★増田屋 新宿店
  所在:東京都新宿区歌舞伎町2-38-3
  電話:03-3204-4147
  品代:増田屋らんち各850円

ソバキチ(千代田区丸の内)の「おまかせ串天盛り合わせ」「夜鳴き蕎麦」等

2011年12月18日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年12月某日 調査・登録】
 こちらの店「ソバキチ」は、我が国経済の心臓部である丸の内の中心にある新丸の内ビルディング(詳しくは姉妹ページ千代田遺産コチラをご覧ください)にあり、「蕎麦屋で一杯」を合言葉に、単なる蕎麦屋でもない、単なる居酒屋でもない、新しい業態を目指しています。
 《前回のこちらの店の調査・登録:大辛豚つけ蕎麦・キツネとタヌキのばかしあい蕎麦





 今日は休日で大丸有(大手町・丸の内・有楽町地区の総称)散歩を楽しみました。日が暮れて喉も渇いたので、まずは「キリンラガービール」です。


 蕎麦屋で天ぷらは定番です。「おまかせ串天盛り合わせ」は、ささみ梅シソ天・ヤングコーン・しいたけ・紅芋・かしわ・長芋など12本の串天で構成されています。どれも新鮮なネタが美味しく揚げられています




 美味しい串天で酒も進み、次に「麓井」を冷でいただきました。「麓井(本醸造)」は山形の酒でキレの良いサッパリとした味わいが特徴の辛口です。


 さて、最後は勿論そばです。「夜鳴き蕎麦」は、牛肉がたっぷりと入ったトロミのきいた鰹出汁のそばで、こちら店の夜のメニューの人気No1です。濃厚な味付けが酒によく合います。



 


★ソバキチ
  所在:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング7階
  電話:03(5222)5133
  品代:キリンラガービール(大瓶)800円、おまかせ串天盛り合わせ(12本)1,600円、麓井500円、夜鳴き蕎麦1,000円

権八(港区台場)の「炭焼き」「せいろそば」

2011年12月06日 | 蕎麦屋(都内)
【平成23年12月某日 調査・登録】
 本日は24年ぶりに東京で開催されることになった東京モーターショーを見学するために東京ビッグサイトにやってきました。


 帰りにお台場を散歩し、こちらの店「権八」に寄りました。手打ちそばと串焼きの店で、店内に自動の石臼挽き機やガラス張りの手打ち処があり、そばが出来上がるまでを見ることができます。また、店の窓からはレインボーブリッジを一望できます。西麻布の本店「権八」は、小泉元総理がアメリカのブッシュ元大統領をもてなした店として一躍有名になりました。



 お台場の散歩ですっかり喉が渇きました。まずは「キリンブラウマイスター」です。味・色調・香り・口あたり・苦味・飲んだ後の余韻など、まさにマイスターの称号がピッタリの逸品です。


 肴はこちらの店の名物「炭焼き」です。備長炭で焼きあげられる風味豊かな串焼きです。上から順に「特製つくね」「ねぎま」「レバー」「アスパラのベーコン巻き」です。「ねぎま」「レバー」は岩手県産の銘柄鶏「いわい鶏」が使われています。


 さて、仕上げは「せいろそば」です。平成23年産の北海道石狩沼田の新蕎麦が使われています。なかなかコシがあって旨いそばです。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★権八 お台場店
  所在:東京都港区台場1-7-1メディアージュ4階
  電話:03-3599-4807
  品代:キリンブラウマイスター750円、炭焼き<特製つくね320円、ねぎま290円、レバー250円、アスパラのベーコン巻き380円>、せいろそば850円

入船(埼玉県秩父市番場町)の「みそポテト」「くるみもり」等

2011年12月04日 | 蕎麦屋(都外)
【平成23年12月3日 調査・登録】
 今日は12月に毎年開催される秩父夜祭の日です。日本三大曳山祭のひとつで、豪華絢爛な笠鉾・屋台を曳き廻す勇壮な祭りです。こちらは6基ある笠鉾・屋台の中で最大の下郷の笠鉾です。白木に施された金の飾り金具が映えています。


 さて、本日の蕎麦は観光途中に秩父市内の「入船」でいただきました。こちらの風情ある建物は国の登録有形文化財となっています。



 まずは秩父に本拠を置く武甲酒造の日本酒をいただきました。すっきりした喉越しです。


 こちらは「みそポテト」です。「みそポテト」は秩父地方の人気No1のおやつ(つまみ)です。「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦inちちぶ」で優勝に輝きました。ふっくらとした味わいと甘い味噌のコラボが美味です。


 さて、いよいよ「くるみもり」です。蕎麦粉は少し粗めに甘皮まで一緒に挽き込んだ挽きぐるみです。つけ汁はすり鉢ですり込んだくるみとつゆを混ぜながら延ばして作られます。
くるみ独特の甘みと粗挽きの食感が実に美味です。濃厚でクリーミーなつけ汁と挽きぐるみの若干黒めのそばの相性は最高です




 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★入船
  所在:埼玉県秩父市番場町11-4
  電話:0494-24-5691
  品代:みそポテト400円、日本酒(武甲)300円、くるみもり700円