蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

眠庵(千代田区神田須田町)の「牛肉と大根のバーボン煮」「豆腐(自家製)」「二種もり」等

2012年04月14日 | 蕎麦屋(都内)
【平成24年4月某日 調査・登録】
 こちらの店「眠庵」は、蕎麦の名店がひしめく神田にあって、ひときわ異彩を放つ不思議な蕎麦屋です。一部の蕎麦通が足繁く通う店としても知られています。神田須田町交差点近くの裏路地に面した門をくぐった奥にあります。古民家を改装した店舗で、一般的な蕎麦屋の外観とはかけ離れています。また、玄関で靴を脱ぎ、板張りの床に上がって椅子席でそばをいただくことになります。この不思議な空間では、そばだけでなく、手作り豆腐や酒肴も楽しむことができます。




 まずはお酒をいただきましょう。こちらは「富士錦 純米 たる酒」です。樽の木香が漂う喉越しのよいお酒です。つきだしの「おから煮」とベストマッチです。


 こちらは「牛肉と大根のバーボン煮」です。バーボンの香りがする煮込みです。大根の渋みと相俟って酒の肴として実に美味です。牛肉も柔らかく煮込まれています。


 こちらは「豆腐(自家製)」です。濃厚な大豆の香りを持つ絶品豆腐です


 美味しい肴でお酒も進み、次のお酒は「磯自慢 しぼりたて 本醸造」です。


 こちらは「出汁巻き玉子」です。熱々のほっかほかでいただきました。出汁の香りがして、ふんわりして実に美味です。


 さて、いよいよ〆のそば「二種もり」です。「二種もり」は日替わりで産地の違う2種類のそばを楽しむことができます。本日は、まず、栃木産のそばです。蕎麦の香りが豊かです。汁は辛めで出汁がよく効いています。薬味は山葵と大根おろしです。



 二枚目は富山産のそばです。明らかに香りも歯ごたえも違います。どちらも美味です。


 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★眠庵
  所在:東京都千代田区神田須田町1-16-4
  電話:03(3251)5300
  品代:富士錦 純米 たる酒630円、牛肉と大根のバーボン煮630円、豆腐(自家製)320円、磯自慢 しぼりたて 本醸造480円、
     出汁巻き玉子530円、二種もり1,160円

酒蕎庵 まろうど(新宿区津久戸町)の「厚焼き玉子」「牛すじの煮込み」「板わさ」「信州富倉蕎麦」等

2012年04月05日 | 蕎麦屋(都内)
【平成24年4月某日 調査・登録】
 こちらの店「まろうど」の本店は信州の斑尾高原にあります。北信州に伝わる富倉蕎麦をいただける貴重な店です。神楽坂の中心から少し離れたところにありますが、夜毎、美味しい酒肴と蕎麦を求める客で賑わっています。



 さて、まずは「生ビール(エビス)」です


 こちらの「厚焼き玉子」は、そばのかけ汁で味付けされています。甘さ控えめでフワフワの熱々です。お酒のアテに最高です。


 こちらは「刺身盛合せ」です。新鮮なマグロ・カンパチ・金目鯛・ヒラメ・〆さばの盛りです。



 美味しい肴に囲まれてお酒も進み、次は「水尾 辛口」です。醸造元の田中屋酒造店は、長野県の北の端、奥信濃飯山にあります。仕込水は野沢温泉村「水尾山」の麓より湧き出る天然水を使っています。特別辛口に仕上げた水尾で、地元でもとても人気があるそうです。サッパリとした味わいの中にも仄かな香りがあります。日本酒度は+5です。


 こちらは「牛すじの煮込み」です。トロトロに煮込まれた牛すじが実に美味です。


 こちらの「板わさ」は小田原「籠清」の蒲鉾が使われています。


 こちらの「油揚げのそばみそ焼き」は、カリっと焼いた油揚げに蕎麦味噌とネギがトッピングされています。


 さて、いよいよ本命のそばです。北信州に伝わる「信州富倉蕎麦」は、山ごぼうの葉の繊維をつなぎに使っています。弾けるような歯ごたえとコシ、ツルっとして滑らかな食感が実に美味です。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。



★酒蕎庵 まろうど
  所在:東京都新宿区津久戸町3-20イサミビル2階
  電話:03-3269-1106
  品代:生ビール(エビス)600円、厚焼き玉子850円、刺身盛合せ2,000円、水尾 辛口(四合瓶)1,800円、
     牛すじの煮込み600円、板わさ650円、油揚げのそばみそ焼き550円、信州富倉蕎麦(1斤)900円