「レイアウトは期日までに」(碧野圭著 2024年2月 U -NEXT 264p)を読みました。
帯にあるように
コミュニケーションに難がある天才装丁家と
彼女をサポートする相棒
という定番のバディのお仕事小説。
「お仕事」が本や雑誌のデザインと装丁
というところが新鮮です。
表紙の青い服の女性が装丁家の桐生青
赤いTシャツの女性が赤池めぐみ。
青は所長の突然の死によって
めぐみは突然の解雇によって
所属先を失う。
その2人がデザイン会社を立ち上げるまでが語られる。
「箱」は青の父の家。
がらんとした空き箱のような家を
めぐみが
中古の家具を買ったり
食器を整えたりして
住まい兼事務所にしていくのが楽しい。
名刺を刷ったり
(活版印刷で)
事務所開設の案内ハガキをデザインしたり
するのも読みどころ。
最後に
なぜ青が人嫌いになったのか
も解かれている。
(もちろん2人の摩擦も多々)
シリーズ化するのでしょうか。