ようやく
長袖の季節になりました。
「後宮の烏2(白川紺子著 2018年12月 集英社刊)を読みました。
2巻目にして
ようやくこの世界(中国王朝ファンタジー)に馴染んできた感じがします。
王朝には代々、夜伽をしない烏妃(うひ)と呼ばれる妃がいた。
今代の烏妃はまだ若い寿雪(じゅせつ)
先代の烏妃に拾われた寿雪は、欒(らん)家の末裔だった。
王朝の血を引くもののしるしとして銀の髪を持っている。
寿雪はその銀の髪を黒く染め
黒い衣をまとい
先代の教えを守って独り暮らしてきた。
それなのに
今では
ひとりまたひとりと
身を寄せてきた者たちを傍に置くようになってしまっている。
侍女の九九(じうじう)
宦官の少年・衣斯哈(いしは)
護衛の温蛍(おんけい)
紅翹(こうぎょう)
…………
若い皇帝・高峻(こうしゅん)でさえも
しばしば訪れるようになっている。
(母を皇太后に殺され、廃太子となって辛酸を舐めた高峻)
「友として訪れるのだ」と言いながら。
一つまた一つと
後宮に起こる事件を解決する
ホームズ(寿雪)とワトソン(高峻)
一人また一人とお供が加わっていくモモタロウストーリー
の心地よさに浸っているうちに
危険が寿雪に迫ってくる
………
「私はそなたと語り合いたいと思っている。友だからな」
という高峻に
「……友というものが、わたしにはよくわからぬ」
と答える寿雪。
孤独を知る者同士としての2人の
行き先も気になります。
(3巻も出ています)
長袖の季節になりました。
「後宮の烏2(白川紺子著 2018年12月 集英社刊)を読みました。
2巻目にして
ようやくこの世界(中国王朝ファンタジー)に馴染んできた感じがします。
王朝には代々、夜伽をしない烏妃(うひ)と呼ばれる妃がいた。
今代の烏妃はまだ若い寿雪(じゅせつ)
先代の烏妃に拾われた寿雪は、欒(らん)家の末裔だった。
王朝の血を引くもののしるしとして銀の髪を持っている。
寿雪はその銀の髪を黒く染め
黒い衣をまとい
先代の教えを守って独り暮らしてきた。
それなのに
今では
ひとりまたひとりと
身を寄せてきた者たちを傍に置くようになってしまっている。
侍女の九九(じうじう)
宦官の少年・衣斯哈(いしは)
護衛の温蛍(おんけい)
紅翹(こうぎょう)
…………
若い皇帝・高峻(こうしゅん)でさえも
しばしば訪れるようになっている。
(母を皇太后に殺され、廃太子となって辛酸を舐めた高峻)
「友として訪れるのだ」と言いながら。
一つまた一つと
後宮に起こる事件を解決する
ホームズ(寿雪)とワトソン(高峻)
一人また一人とお供が加わっていくモモタロウストーリー
の心地よさに浸っているうちに
危険が寿雪に迫ってくる
………
「私はそなたと語り合いたいと思っている。友だからな」
という高峻に
「……友というものが、わたしにはよくわからぬ」
と答える寿雪。
孤独を知る者同士としての2人の
行き先も気になります。
(3巻も出ています)