三つ子の話の次に
「ふたご」(藤崎彩織 2017年10月刊)を読みました。
中学生の時からはじまった夏子と月島の関係は
恋人でも友人でも知人でもない
ラベリングができない関係だ。
月島は
「ふたごのようだ」
と言うけれど
他の人に紹介する時に
まさか「ふたごです」とは言われない。
夏子は内心では「恋人」というラベルがほしいのだ。
でも
それを口に出したからといって
2人の関係が変わるわけではない。
電話をすること(まだ携帯ではない時代)
一緒に歩くこと
ビデオ屋やCD屋に行くこと
そんな交流の中で
月島は高校をやめてしまい
親にアメリカ留学を勧められるも
アメリカでパニック障害を起こして
戻って来る。
症状は悪化し
ついには入院することになる。
(このあたりは実話に近い)
夏子は睡眠障害に苦しみながらも
高校を卒業し
音大へ進学する。
病気から回復した月島が
夏子の前に差し出したラベルは
「バンド仲間」だった。
シャワーもない練習場の地下室に寝泊まりし
学校に通い
バイトをして家賃を払う日々。
夏子の眠りは悪化する。
「女の子であることも
睡眠も放棄して
私は何を得たのだろう」
鶴の千羽織のような作品です。
「ふたご」(藤崎彩織 2017年10月刊)を読みました。
中学生の時からはじまった夏子と月島の関係は
恋人でも友人でも知人でもない
ラベリングができない関係だ。
月島は
「ふたごのようだ」
と言うけれど
他の人に紹介する時に
まさか「ふたごです」とは言われない。
夏子は内心では「恋人」というラベルがほしいのだ。
でも
それを口に出したからといって
2人の関係が変わるわけではない。
電話をすること(まだ携帯ではない時代)
一緒に歩くこと
ビデオ屋やCD屋に行くこと
そんな交流の中で
月島は高校をやめてしまい
親にアメリカ留学を勧められるも
アメリカでパニック障害を起こして
戻って来る。
症状は悪化し
ついには入院することになる。
(このあたりは実話に近い)
夏子は睡眠障害に苦しみながらも
高校を卒業し
音大へ進学する。
病気から回復した月島が
夏子の前に差し出したラベルは
「バンド仲間」だった。
シャワーもない練習場の地下室に寝泊まりし
学校に通い
バイトをして家賃を払う日々。
夏子の眠りは悪化する。
「女の子であることも
睡眠も放棄して
私は何を得たのだろう」
鶴の千羽織のような作品です。