「翻訳する女たち 中村妙子・深町眞理子・小尾芙佐・松岡享子」(大橋由香子著 2024年11月 エトセトラブックス 285p)を読みました。
年上の人たちの「話」を聞くのが好き
という著者が
中村妙子 1923年生まれ
深町眞理子 1931年生まれ
小尾芙佐 1932年生まれ
松岡享子 1935年生まれ
の4人のl翻訳家が
翻訳家になるまでの歩みを聞いて書いている。
中村妙子さん以外の3人は、戦中に小学生だった。
それから、それぞれの道を歩んで翻訳家になった。
翻訳家になる女性がめずらしかった時代だ。
もちろん専門の養成機関もない。
松岡享子さんの章には
(翻訳した)たくさんの児童向けの本が出てくる
のでわくわくする。
「しろいうさぎとくろいうさぎ」
(原書では「うさぎのけっこん」だけれど
最初から結婚すると分かっていては面白くないと思って
この題にした)
「町かどのジム」
「パディントン」シリーズ
「うさこちゃん」シリーズ
……
松岡さんは、アメリカの図書館で働いたことがある。
その時の図書館長が言った言葉を大切にしている。
「わたしたちは
本はよいものであると信じる人々の集団に属しています
わたしたちの任務は
できるだけ多くの人を
この集団に招き入れることです」
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