モクレンもサクラもコブシも
一度に咲いています。
「日本人の恋びと」(イザベル・アジェンデ 2018年2月刊)を読みました。
(筆者のアジェンデは
チリの故アジェンデ大統領の一族)
アルマは82才
バークリー郊外の老人施設ラークハウスに住んでいる。
数年前、突然
アルマは家族の住むベラスコ家の屋敷を出て
ラークハウスに移ってきた。
(なぜ?)
「ネコ」という日本語名を持つ猫と
小さな車と
テキスタイル(絹の布に絵を描いている)の仕事道具を持って。
アルマには
秘密がある
とイリーナは思う。
銀のフォトフレームの写真の日本人イチメイに関わることに違いない
と思うけれど
アルマは何も言わない。
アルマには時おり手紙と3本のクチナシの花が届く。
(誰から?)
そして
アルマは時々旅に出る。
(誰と?)
イチメイはベラスコ家の庭師の息子だった。
(緑の指を持つイチメイは
戦時中にいた砂漠の中の日本人収容所でさえも
植物を育てていた)
イチメイの父は日本から「来た」人だった。
アルマも少女の頃に
たった一人でポーランドからベラスコ家に引き取られて「来た」人だった。
ラークハウスで働きながら
アルマの個人的な仕事をしている
(スピード違反の罰金を払いに行ったり
映画に付き添ったり)イリーナにも秘密がある。
イリーナも少女の時にモルドバから「来た」人だった。
アルマの秘密が解き明かされていくと同時に
イリーナの秘密も明らかになっていく
・・・・
ほどよい温度のお湯に浸かっているようで
いつまでも作品の世界から出たくない
ような気持ちになりました。
一度に咲いています。
「日本人の恋びと」(イザベル・アジェンデ 2018年2月刊)を読みました。
(筆者のアジェンデは
チリの故アジェンデ大統領の一族)
アルマは82才
バークリー郊外の老人施設ラークハウスに住んでいる。
数年前、突然
アルマは家族の住むベラスコ家の屋敷を出て
ラークハウスに移ってきた。
(なぜ?)
「ネコ」という日本語名を持つ猫と
小さな車と
テキスタイル(絹の布に絵を描いている)の仕事道具を持って。
アルマには
秘密がある
とイリーナは思う。
銀のフォトフレームの写真の日本人イチメイに関わることに違いない
と思うけれど
アルマは何も言わない。
アルマには時おり手紙と3本のクチナシの花が届く。
(誰から?)
そして
アルマは時々旅に出る。
(誰と?)
イチメイはベラスコ家の庭師の息子だった。
(緑の指を持つイチメイは
戦時中にいた砂漠の中の日本人収容所でさえも
植物を育てていた)
イチメイの父は日本から「来た」人だった。
アルマも少女の頃に
たった一人でポーランドからベラスコ家に引き取られて「来た」人だった。
ラークハウスで働きながら
アルマの個人的な仕事をしている
(スピード違反の罰金を払いに行ったり
映画に付き添ったり)イリーナにも秘密がある。
イリーナも少女の時にモルドバから「来た」人だった。
アルマの秘密が解き明かされていくと同時に
イリーナの秘密も明らかになっていく
・・・・
ほどよい温度のお湯に浸かっているようで
いつまでも作品の世界から出たくない
ような気持ちになりました。