美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

長く太いヤツで小さな幸せを感じる

2006-08-12 20:50:35 | 日記・エッセイ・コラム
休日出勤の朝。顔洗って、歯磨いて、ひげを剃ろうと鏡を見た時、ちょっとした違和感。鏡に顔を近づけて(まだコンタクト入ってないのだ)、よーく見ると、おお、鼻毛が1本、ちょろんと出てた。苦笑しながら、右手の親指と人差し指でがっちりヤツを挟み込む。一瞬の沈黙の後、その2本の指に力を加える。するとヤツはすっと抜ける。心地よい微かな痛みを感じながら、右手の親指と人差し指に挟まれたヤツをじっくりと見る。凝視する。ヤツは予想以上に長く、そして太かった。それを見て、何ともいえない幸せな気分になる。これは村上春樹氏言うところの小確幸(小さいが確かな幸せ)だな、オレにとって。少々憂鬱な休日出勤の朝、小さな幸せを胸に、会社へ向けてクルマを走らせるオレであった。


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