美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

パンペロに少しのソーダを

2007-02-25 10:14:39 | 日記・エッセイ・コラム
夕方、闇の美容師にカットしてもらった後、アオミタキとともに谷町8丁目の伽奈泥庵でのイベントへ。谷九の駅付近で迷い、会場に着くとすでに開演。演奏していたのは一度見てみたかったLove Beach。ラップトップを操りながら、がなるヴォーカルは狂気の中にもユーモアを感じる。この日はそのヴォーカル+ラップトップとベースの2人だけ。いつもとは編成が違うのかな、よくわからんが。しかし、いきなり飛び込んできた曲が、どこかで聴いたことがあるな、と思ってたら「ガラスのジェネレーション」(佐野元春)なのに笑っちゃう。ビートルズ(!)やったりメルモちゃんが流れたりでおもろかったが、あっさり終了。もう1回見てみたいと思った。

バンドのセッティングの間はDJプレイ。DJの1人は、伝説のあのバンドの不動のベーシストであったT氏。レゲエ~アーシーなもの~Hip Hopまでノンジャンルな感じでした。が、DJを評価するっていうのは難しい。「あの選曲、よかったね」ってなんなのか。だからどうした、って思っちゃう。特に深い意味はないが。

続いてのバンド、白人と日本人女子2人組の、なんだろう、マシーンビート(これもラップトップ)+ギターノイズ+雄叫びみたいな音。過去のわたしになら受けてただろう。そうさ、わたしはもうその先にイッちゃってるのだよ、残念ながら。

近頃、好きでよく作ってもらうお酒は「パンペロちょいソーダ」なのであるが、このちょいソーダの割合が大事なのである。このソーダを入れ過ぎると別のメニューになってしまう(それはそれで美味しいけど)。わたし的には、本質であるパンペロの味を生かしつつ、軽い刺激を与えてくれるくらいのソーダの量がいいのだ。

それは今のわたしにとって、音楽も同じで、ノイズ、アヴァンギャルド、フリー等のソーダはほんの少しで充分であり、それ以上は必要ないのである。聴いた誰もが「ヘン」さを感じる訳ではないが、よく聴くと少し「ヘン」っていうのが今の理想。100%ストレートっていうのも恥ずかしいしな。

続いて、話題のあふりらんぽを初めて見る。なるほど、ジョン・ゾーンとかサーストン・ムーア(ソニックユース)とか、向こうのインテリ変態系ミュージシャンに受けるのがよくわかる。何というか、呪術的というか、仏教伝来前の日本というか、邪馬台国のお祭りというか、そんな古来の日本のイメージを感じたのだな。音だけではなく、メイクや衣装もそんな雰囲気であるし。そんな感じでなかなかおもろかった。が、おじさん、もう限界。あふりらんぽ終わりで、もう少し残るというアオミタキと別れて先に店を出る。

行きは谷九から来たが、帰りは谷六へ。歩きながら空を眺めると半月くらいか。谷町のお寺街に月光が降り注ぐ。空堀商店街を越えて、谷六駅着。梅田から阪神。阪神尼崎からバスに乗るつもりだったが、10分くらい待つ必要あり。これは歩くべきかと、30分掛けて自宅へ。寒い夜であるが、歩いているうちにからだはぽかぽか。


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