夜勤で患者さんがお亡くなりになったので、オンコールの医師に来棟してもらって、一緒に患者さんのお部屋に行きました。
患者さんの死亡確認をするためです。
死亡確認が終わると、医師が死亡時刻をご家族に告げます。
その時、医師がポケットから取り出しました、iPhoneを…。
iPhoneの時刻をみて、ご家族に死亡時刻を告げました。
iPhoneで死亡時刻を伝える医師に初めて出会った~~~
いや、ね。
正確な時刻を確認することに何の問題もないのですが、iPhone???????・・・と一瞬、思ってしまいました。
死亡時刻を告げるために腕時計を見るか、お部屋の時計を見て…というのが、自分の中の「普通」でしたから。
わかります、正確な時刻を告げたいという医師の気持ち。
そうですねぇ。
iPhoneの時刻は正確です。
腕時計で正確な時刻を伝えようと思えば、電波時計なんかがあると思いますが、電波時計を持っている人は少ないだろうし…。
最近は感染対策から、腕時計自体が手洗いの時に邪魔になるので、病棟での業務の時にははずしている人も多いですから。
ご家族の中には医師の腕時計で時刻を告げたところ、「1分、違ってます」っておっしゃる方もいらっしゃるそうで。
(結構、いらっしゃるみたい)
死亡時刻は正確に伝えるのが大切っちゃ、大切なのですが、分単位のずれは、病院で看取るのであれば問題はありません。
粋な計らいとしては、「時刻がずれている」患者さんが身に着けている腕時計が示す時間を死亡時刻とした…なんてこともあります。
(もちろん、「時刻がずれている」というのは、多少、という範囲です)
iPhone・・・・。
時代の流れやなぁ…。
そんな時代なんやなぁ…。
なぁんて、ふっと、思いました。