読書備忘録

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映画・DVD「ザ・バンク 堕ちた巨像」

2009-11-27 | 映画
2009年米英独合作映画 原題「THE INTERNATIONAL」
 監督: トム・ティクヴァ
倫理より利益、公益より権益の確保を優先させる巨大バンクの違法行為に手を染める国際的な巨大銀行を追跡するインターポール捜査官が、執拗な妨害工作に遭いながらその実態と真相の究明に奔走する。
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、ニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマンと共に、世界中の富裕層から莫大な資金が集まる欧州拠点の国際銀行IBBCの捜査に当たっていた。
そこではかねてより不審な資金の流れがある、との極秘情報を得ていたのだった。
武器購入に絡む極秘情報提供者であるIBBCの行員と接触したエレノアが目の前で毒殺されたサリンジャーが捜査に乗り出す。
彼はNY地検のエラ( ナオミ・ワッツ )と共にイタリアの政治家・カルビー
ニと面会するが、カルビーニもまた暗殺されてしまう。
ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、そして、イスタンブールへ。
次々と消されていく証人や証拠に翻弄されながら、彼らの追跡は国境を越えていく。
世界屈指のその銀行の資金は、いったい何処へ流れているのか。核心に近づくたび断ち切られる、真相解明への糸口。やがてマネーロンダリングから武器、麻薬取引、核兵器の流出に、各国の諜報機関との癒着まで企業家という仮面をかぶった金融マフィアの陰謀の実態が明らかになるが・・・法の枠内では限界がありを法を超えてしか解決法はないと悩みつつついに独りサリンジャーは、強大な権力をまとったメガバンクに、立ち向かう決意をする。
金融危機の一因になったとも言われる国際社会に広く深くネットワークを張り巡らす"メガバンク"の裏側をえぐり、政府・諜報機関・軍事産業・犯罪組織さえも巻き込んだ世界経済の内幕にメスを入れた内容で、一体この世界に、正義と悪の境界線はあるのかと思えてくる。結末はあえてサリンジャーがつけて欲しかったが残念。
NYグッゲンハイム美術館螺旋廊下の銃撃戦は壮絶で緊迫シーンは目が離せなかった。
緩急が巧み調合され、テンポのよい展開に最後まで楽しめた。

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