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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

本田孝好著「君の隣に」

2015-12-03 | は行
横浜・伊勢佐木町で風俗店『ピーチドロップス』というデリバリーヘルスを営む大学生・早瀬俊。
彼は進藤翼という少女と二人で暮らしていた。深い翳を宿す青年・早瀬と、非の打ち所がない少女・翼。
従業員にスカウトされた同級生・店の常連客、翼の担任教師、元警察官など周囲の人物たちを通じて、少しずつ早瀬と翼の秘密が明かされていく。
デリヘルの経営者・翼の母親渚が失踪した。客を装った殺人鬼に殺されたのか?
埋めることのできない喪失感をいだきながら経営を引き継いだ俊たちは犯人を突き詰めようとするのだが。
「生と死」の行く末に驚嘆のラストが描かれる真相とは。連作短編風ミステリー。
ある意味恋愛小説かも。舞台設定と構成が複雑で何度も確認のために読み戻った。
生き難い格差社会で生きるため仕方なく落ちた世界の女たち。
彼女たちに対する世間の偏見と冷たい公権力、それを利用する男達、暗いストーリーだがある意味感動。
タイトルの意味が最後に明らかになる。
2015年6月講談社刊

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