読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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笹本稜平著「挑発ー越境捜査2ー」

2010-07-27 | さ行
警視庁vs神奈川県警、警視庁捜査一課の継続捜査専門の刑事鷺沼友哉が主人公のシリーズ第2弾。
7年前ある電子部品会社の社長を殺した容疑で勾留中の容疑者が自殺を図った。
この事件の真相を追う鷺沼は、殺人容疑で勾留中に死亡した飛田の従弟、川端の話を訊くためにパチンコ・パチスロ業界のドン、社長の飛田を訪ねる。
従弟とは30年近く会っていないと言う飛田だが、飛田の秘書深見亜津子は「7年前、飛田は川端に会っています」と告げる。
ひとつの殺人事件を端緒に、次々と湧く黒い謎。
鷺沼と神奈川県警の宮野が再び手を組み真相を探るが、そこに立ちはだかるのは警察組織。
組織と犯罪に闘いを挑む刑事たちの熱い姿を描く警察小説。  
前作同様の宮野とのコンビに経済ヤクザの福富が絡み裏ROM疑惑に、脱税疑惑,パチンコ業界と警察の癒着問題を背景に展開されるが敵がハッキリしているし、
緊張感は前作のようには感じられなかった。
重要人物の深見の心理にもっとページを割くべきだし借金の原因が書かれていないのが不満、川端の死の真相も書かれていない。
闇の裏金をせしめる部分は前回同様、納得性が感じられない。
宮野との絡みシーンは面白い。
2009年2月双葉社刊

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