警視庁文書捜査官シリーズ。古新聞に頭部を包まれ、口に13本の「仁」の金属活字を押し込まれた遺体が発見された。成果を挙げ始め、結束も高まってきた鳴海理沙たち文書解読班は、意気込んで捜査に取りかかる。理沙は古新聞で見つけた傷害致死事件の犯人で印刷会社社長との関連を疑い、刑務所に収容されているその男に会いに行くことに。一方で矢代は班の解体を目論む岩下管理官から念願の殺人班に来ないかと誘われていた。
文字に秘められた哀しい真実とチームの行方、文書解読班存続は?が主題のミステリーだが設定に無理があり意外性もなく、登場人物の個性的でユニークさがそんなに生かされてなくて面白みに欠けた。シーザー暗号の解読ももう一つ。
2019年11月角川文庫刊
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