読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

五十嵐貴久著「サイレントクライシス」

2024-03-12 | あ行
品川桜警察署の刑事・橋口志郎は、あるマンションでのサラリーマン・高村の変死事件に臨場する。自殺という結論が出る中、志郎と同じ署の刑事である妹の紀子は、高村の婚約者の話を聞いたことから、その決定に疑念を抱く。橋口と紀子は高村に近親者がいないこともあり、八王子の山奥にある高村が勤務していた片山興産という建設会社を訪れることになります。そして・・・。その訪問後紀子が事故に遭ったと連絡が入り殺人事件も発生し、橋口は或る陰謀に巻き込まれ、指名手配を受け全警察からその身を追われることになります。逃亡を続ける志郎の前に徐々に浮かび上がる強大な「敵」と、事件の裏で進行する日本を揺るがす「ある計画」・・・・。某国を想像させる拉致・工作活動・テロ・原発、村上著「半島を出よ」を連想させる展開。後半はスピード感ある怒涛のアクションで意外な展開で幕が下りる。法務省入国警備官竹内有美、元ヤクザの北島が面白い存在だった。
2023年12月PHP研究所刊

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