読書備忘録

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柴田よしき著「風精(ゼフィルス)の棲む場所」

2010-05-07 | 柴田よしき
ロマンティックなファンタジー風ミステリー
推理作家の浅間寺竜之介はサスケとともに、ファンの少女・美夢からのメールでの誘いをもとに、彼女の住む風神村に遊び出かける。
村祭りで奉納の舞を舞うので、その姿を見てほしいというのだ。
京都北山をさらに分け入った「地図にない村」へやって来た場所で、竜之介は美しい蝶(ゼフィルス)に遭遇する。
そして舞の名は「ゼフィルスの舞」であることを知る。
舞手はすべて若い女性で、祭りの前日に、近親を集めて最後の稽古舞が披露された。
悲劇は舞の終幕とともに始まった。舞手の少女が、皆の見ている中で、しかもわずかな時間の隙に、刃物で胸を一突きにされて殺されたのだ。
犯人は限られた人間の中にいる、犯行時間もわずかしかない。
・・・この密室殺人のトリックは?そして、ゼフィルスの舞に秘められた悲劇とは?
美しくも切ない「消えた乙女の伝説」、そして美しい蝶ゼフィルスの棲む場所とは?。
伏線を各所にそして哀惜を織り込んだミステリー小説でした。
2001年8月原書房刊

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