読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

小路幸也著「さくらの丘で」

2010-10-15 | さ行
大好きだった祖母宇賀原ミツの遺書には祖母が少女時代を送った土地「“さくらの丘”を孫の「満ちる」たちに遺す」と書かれていた。
一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。
祖母の幼なじみ二人も、亡くなったときそれぞれの孫たちに同じメッセージ伝えていた。
なぜ、祖母たちは孫にその共同所有の土地を遺したのか。
鍵は何を開けるものなのか。
満ちるは他の二人の孫達に連絡を取り楓叔父さんと共に祖母たちの秘密をさぐりに4人で、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れることに。
三人の仲良しだった祖母たち当時終戦直後の少女時の青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた館を残された孫娘3人が見た光景は・・・・
終戦直後、館の管理を任されたのは3人の娘だった。そして彼女たちが守り抜いたある秘密は何だったのか?。
祖母たちと孫達、二つ世代の時代が交互に語られ交差する感動の物語。
館に残された秘密の扉に隠された二世代経なければ語れない悲しい話。
ミステリータッチで描かれた感動のお話しでした。

2010年9月 祥伝社刊

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