読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

太田愛著「幻夏」

2014-03-19 | あ行
司法の信を問う!人が犯した罪は正しく裁かれ、正しく償われるのか。
残酷な「世界」に、必死に挑んだ少年の驚くべき秘密。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていた23年前のあの夏、少年に何が起こったのか。
・・・23年前夏休みの終わり、不意に一人の少年が川岸にランドセルを残して姿を消す。
ランドセルにはなぜか翌日の時間割が入っていた……。水沢尚、弟の拓、相馬亮介三人の兄弟愛、友情に心が痛い。
前作「犯罪者クリミナル」からの続編だからか無読ゆえ鑓水七雄と助手の繁藤修司のいる小さな興信所と署の交通課警官相馬との関係がイマイチ。
生い立ちは少しは語られているがキャラ不足で思い入れが出来ず入り込めなかった。
冤罪をテーマに物語が展開され、新事実がどんどん明らかになり臨場感あふれる緊迫のクライマックスに進んでいきます。
冤罪を産む警察、司法界への苦言が印象に残ったが何人も死んで大騒ぎして結末はあれかと(現実はそうなんだろうが)
何も大きく変らなかったのは残念。

2013年 株Kadokaw刊

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