若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る連続殺人魔「指蒐集家」を巡る所轄署の刑事、機動捜査隊の刑事、警視庁の男たちの群像物語です。
一応主人公は警視庁捜査一課第6係の主任である西条輝司警部補です。
西条は若くして警部補にまでなるほど有能で名探偵と呼ばれる位ですが、人付きあいはあまりよくなく「あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。」と
思い込むほど家庭生活にも問題を抱えています。
ほかにも、西条を猛烈に憎んでいる機動捜査隊の綿引警部補。
ネットの監視役を担当することになった三井巡査部長。
新聞記者に奢らせて、ときどき情報をリークしている村越刑事など、
皮肉屋の同僚や傍若無人なベテラン刑事、野心家の若手警官など、それぞれの生きざまが緻密に描写され、
無数の伏線となって張り巡らされて個性的な刑事たちの視点で展開されます。
また、犯人の独白も、ところどころに挿入されていて、両方の立場から事件が語られます。
警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない状況下、
さすがの捜査一課のエース、西條輝司も自らのスキャンダルで身を持ち崩してしまう。
個性豊かな刑事たちキャラクターたちの心情、嫉妬、警察機構や組織の問題点などとくどいほどの人間関係が描写され物語を事件を複雑にして中盤まで我慢の読書です。
挿入される話は罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?
犯人の狙いは何か? 後半一気に展開される犯人と西條の攻防は面白かった。
この本で出てくる、犯罪者ばかりでなく落し物やその他警察に関わった全ての人の「閻魔帳」と呼ばれる警視庁のデータベースの存在は、健全な一般市民の目からは不気味なシステムに思われる。
2009年10月 幻冬社刊
一応主人公は警視庁捜査一課第6係の主任である西条輝司警部補です。
西条は若くして警部補にまでなるほど有能で名探偵と呼ばれる位ですが、人付きあいはあまりよくなく「あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。」と
思い込むほど家庭生活にも問題を抱えています。
ほかにも、西条を猛烈に憎んでいる機動捜査隊の綿引警部補。
ネットの監視役を担当することになった三井巡査部長。
新聞記者に奢らせて、ときどき情報をリークしている村越刑事など、
皮肉屋の同僚や傍若無人なベテラン刑事、野心家の若手警官など、それぞれの生きざまが緻密に描写され、
無数の伏線となって張り巡らされて個性的な刑事たちの視点で展開されます。
また、犯人の独白も、ところどころに挿入されていて、両方の立場から事件が語られます。
警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない状況下、
さすがの捜査一課のエース、西條輝司も自らのスキャンダルで身を持ち崩してしまう。
個性豊かな刑事たちキャラクターたちの心情、嫉妬、警察機構や組織の問題点などとくどいほどの人間関係が描写され物語を事件を複雑にして中盤まで我慢の読書です。
挿入される話は罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?
犯人の狙いは何か? 後半一気に展開される犯人と西條の攻防は面白かった。
この本で出てくる、犯罪者ばかりでなく落し物やその他警察に関わった全ての人の「閻魔帳」と呼ばれる警視庁のデータベースの存在は、健全な一般市民の目からは不気味なシステムに思われる。
2009年10月 幻冬社刊