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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

今野敏著「連写 TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊」

2015-09-06 | 今野敏
警視庁の覆面捜査専門のバイク部隊「トカゲ」シリーズ第3弾。
東京都内でバイクを利用した2人組のコンビニ強盗が連続発生。
しかも国道246号沿いに集中している。覆面捜査チーム“トカゲ”にも召集がかかり、
上野数馬と白石涼子は捜査本部が置かれた世田谷署へと急行、
新設されたIT捜査専門組織・警視庁捜査支援分析センターも総動員されるが、解決の糸口が見つからない。
黒づくめライダーはどこへ消えたのか?
一方東日新報の遊軍記者湯浅と木島も事件の陰で動員されたトカゲを追ってコンビニに聞き込みを始める。
いつも綿密な心理描写が中途半端感じるのはシリーズ物だからか登場人物も絞り切れずに感情移入がしにくかった。
2014年2月朝日新聞出版刊
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今野敏著「廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕」

2015-02-01 | 今野敏
ストーカーによる殺人は、警察が仕立てた冤罪ではないのか? そして組織と家庭の間で揺れ動く刑事は、
その時何を思うのか。傑作警察小説「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズの第四弾!
警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件発生の一報が入った。被害者は、キャバクラ嬢の南田麻里。
麻里は、警察にストーカー被害の相談をしていた。ストーカーによる犯行だとしたら、マスコミの追及は避けられない。
浮き足立つ捜査本部は、被疑者の身柄確保に奔走する。
そんな中、捜査の最前線に立つ樋口に入った情報―公立中学や高校に送られた脅迫メールの発信源リストの中に、樋口の娘・照美の名前があったという。
警察官の自宅に強制捜査が入れば、マスコミの餌食になることは確実で、処分も免れない。
樋口は更なる窮地に立たされる。
組織と家庭の間で揺れ動くこころ。 心理描写の巧みさが上手く、真犯人像の意外性などはさほど重点を置いていないと思われるが、それでも真犯人が物語途中で推測できてしまうのは残念。
電車内での痴漢犯人に間違えられての離婚家庭を失い・職を失い、信用を失い社会からの疎外は怖いですね。
2014年4月幻冬舎刊
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今野敏著「捜査組曲・東京湾臨海署安積班」 

2014-12-28 | 今野敏
湾臨海署安積班シリーズ連作短編集。
音楽に関する題名がついた10編の警察物語。
お台場のショッピングセンターで、放火との通報が入った。安積班のメンバーが臨場した時には、警備員がいち早く消火活動を始めたので一大事にならずに済んだ。
警備員に話を聞いた須田は、何か考え込んでいるようだったが、三日後、またしても同じショッピングセンター内で、強盗未遂事件が起きる。珍しく須田が、この事案をやらせてくれと安積に頼むのだが・・・「カデンツァ」他、
安積班のメンバーをはじめ、強行犯第二係長・相楽、鑑識係・石倉、安積の直属の上司・榊原等が登場してそれぞれの物語を音楽用語になぞらえて描かれている。
読み終えた時題名との妙に頷かされる。謎解きミステリー性は短編ゆえ薄い。
2014年8月 角川春樹事務所刊
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今野敏著「隠蔽捜査5 宰領」

2014-03-04 | 今野敏
シリーズ6弾。「宰領とは多くの人を取り締まること。監督すること。」
署長・竜崎伸也の大森署管内で衆議院議員の牛丸が失踪した。発見されたのは牛丸の運転手の遺体、そして犯人と名乗る男からの脅迫電話が警察に繋る。
やがて舞台は横須賀へ移り、警視庁と反目する神奈川県警との合同捜査を署長・竜崎伸也が指揮することに。
県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが。
上司やノンキャリアの部下との関係に悩み、
葛藤する姿上司やノンキャリアの部下との関係に悩み、葛藤する姿竜崎の己の信念に従って原理原則を貫く人心掌握術はさすがだ。
『警察は目的達成能力を最大限問われる組織、組織と効率、上意下達ですみやかに大勢の人間を動かす、・・・管理者としての訓練を積み、勉強・・・管理する能力あればいい』(P188)
最後のどん伝返しもよかった。

2013年6月新潮社刊
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今野敏著「アクティブメジャーズ」

2014-02-07 | 今野敏
スパイに関する事案を取り扱う公安が活躍する公安警察官シリーズ第4弾。警察庁警備局警備企画課の情報分析室「ゼロ」の研修から戻った倉島警部補に下った新たなミッション。
それは、同僚で公安外事課のエース、葉山の動向を探ることだった。
同じ日、新聞社の編集局次長が、マンションから転落して死亡した。
自殺の線で事件を幕引きしようとする所轄の方針に、本庁と倉島は疑念を抱く。
マスコミ界の大物の死、そしてエース公安警察官に降りかかる疑惑。二つを結ぶのは、謎の女性。
マスコミ、ロシア、そして公安部と刑事部。
さまざまな思惑が入り乱れる複雑な状況を、初めての倉島警部補自身が主体のミッションを
二人の部下と共に探っていく展開。
アクティブメージャーズとはスパイ活動における「積極工作」のこと。
あまり表に出ることのない公安警察の活動を知れて駆け引きや刑事部との軋轢や人間関係など面白く一気読み出来た。
面白かった。

2013年8月文藝春秋刊
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今野敏著「デット・エンド ボディーガード工藤兵悟」

2013-10-27 | 今野敏
ボディーガード工藤兵悟シリーズ。元傭兵で数々の死線を潜りぬけてきた工藤兵悟は、フリーランスのボディガードとして要人の命を守ってきた。
そんな工藤も、最近では景気の後退により、依頼が激減し、今では警備保障会社から仕事を回してもらってる日々だった。
ある日工藤は、かつての同僚兵士だったマキシムからの紹介だと語る、カジンスキーというロシア人から仕事の依頼を受ける。
優秀だったマキシムを殺した敵からカジンスキーの命を守りぬけというのだ。
マキシムを殺すほどの敵、ボディがートとしてのプライドを賭け、工藤はまだ見えぬ敵と対峙することに。
やがて最強の暗殺者・ヴィクトルと最強の盾・工藤兵悟がぶつかる。
その警護依頼の裏には陰謀が・・・。
工藤兵悟シリーズとは知らなかったが一気読みできるスリリングな小説ロシアモスクワでのシーンもあり
面白かったが緊迫したアクションシーンは淡白であっさり直ぐ片付いてしまうのは残念だが、ボデーガードとしての気配りや心持など楽しめました。
続編も是非期待したい。
2011年3月角川春樹事務所刊
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今野敏著「欠 落」

2013-09-21 | 今野敏
警察小説『同期』のシリーズ第2作。警視庁捜査一課殺人犯捜査第5係の宇田川亮太は刑事の第一線に配属されている。
同期の大石陽子がSITに配属になったのを喜んだのもつかの間
そのSITに配属になったばかり大石が、主婦監禁事件の身代わりとしての人質になり犯人は大石を連れたまま逃走する。
宇田川は、別の殺人事件を追いながらも、彼女の安否が気にかかって捜査に身が入らない日々だ。
やがて自らが関わる事件は、途中から公安主導の捜査に変わっていき、
宇田川は元同期で警察を懲戒免職になり姿を消しているが公安にいるらしい蘇我との連絡を試みるのだが・・・。
「この組織には、刑事によって解決されるべき謎がある。」
ピーディな展開でTVドラマを見ている感覚、ヒネリの効いた組み立てが面白くて、
一気に読まされたのだが何か言いたいことがあったのか何も残らない感じ。
2013年1月講談社刊
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今野敏著「とせい」

2013-06-02 | 今野敏
極道小説。日村誠司が代貨を務める阿岐本組は今時珍しく任侠道をわきまえたヤクザ。その阿岐本組長が、兄弟分の組から倒産寸前の出版社経営を引き受けることになった。
何故か舞い上がる組長に半ば呆れながら問題の梅之木書房に出向く日村。そこにはひと癖もふた癖もある編集者たちが働いていた。役員として会社に出掛ける日々だったが新発想のアイデアが運にも恵まれて、雑誌の売り上げは好調で畑違いの出版社をヤクザが見事に立ち直らせることに。
しかしやがてマル暴の刑事も絡んで、トラブルに次ぐトラブルが本業以上の波乱が待ち受けていた。
頭を抱える日村と梅之木書房だったが・・・。
堅気からは嫌われるヤクザだが、その本質は義理人情に熱く、堅気には迷惑をかけない。必ず落とし前をつけさせること。
上が黒と言ったら黒、間違った事でも必ず筋を通すのだ。
ある意味現代人の乱れたモラル・マナーよりスッキリしているのが不思議。
この小説の中のヤクザの方がよっぽど礼儀正しく生きている思ってしまう。

2004年11月実業之日本社刊
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今野敏著「確 証」

2013-01-27 | 今野敏
盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下で、捜査一課に憧れを抱きつつも萩尾を慕う女性刑事・武田秋穂が強盗殺人事件の捜査で奮闘する長編警察小説。
連続して強盗と窃盗が、夜と昼との差はあるが2時に起きたこと、犯行現場も近いことに注目した盗犯専門の3課のベテラン萩尾は、指紋認証が必要な金庫が破られたことに注目して元窃盗犯で今は現役を引退した迫田の住まいを訪れる。
捜査の花形エリート意識が強い一課と地味な盗犯を扱う三課の諍いや人間関係の妙。
萩尾が捕えた元服役者との人間関係、女性部下とのギコチナイ関係から徐々に信頼のいい関係になっていく過程など、読後感は良い。シリーズ第一弾だとしたら続編が楽しみになります。
「確証ってのは、説得材料だろう」
「確証は大切だ・・・盗犯係りには、同じくらい大切なもの・・・盗人の気持を理解するということだ」(P247)


2012年7月双葉社刊
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今野敏著「へッドライン」

2012-09-22 | 今野敏
TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、人気報道番組『ニュースイレブン』所属の遊軍記者。
独自の取材で何度もスクープをものにしている敏腕記者だが、会議には出ない、夜遊びがすぎる、など素行に問題ありとしてデスクの鳩村からは睨まれている。一方警視庁捜査一課第二係・継続捜査担当のベテラン刑事・黒田裕介。
偶然にも二人が追い始めた未解決の女子学生猟奇殺人事件、布施はまだ警察が掴んでいない何かに気づいているようだが、行きつけの飲み屋で布施と話した黒田は、手詰まり感のある捜査状況を打開するため、布施に張り付くことにする。
やがて、この事件には「マルガ教団」という新興宗教団体が関与しているのではないかという疑惑が浮上する。
どうやら背後には都会にうごめく巨大な闇が存在しているようだ。
群像劇のように新聞記者の持田や女性キャスターの香山や公安・CIAなども絡んで人間関係が面白い。
布施のキャラクターは面白いのだが生活感がかんじられないし、リアル感が欠如なのは掘り下げ不足か?
すらすら読めて一気読み可能。

2011年5月集英社刊
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今野敏著「防波堤 横浜みなとみらい署暴対係」

2012-07-30 | 今野敏
神奈川県警みなとみらい署の暴対係長・諸橋は「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団から恐れられている。
昔馴染みのやくざ・神野の唯一の組員・岩倉が身柄を拘束された.素人に手を出したという。
神野がそんなことをするはずがないと陽気なラテン系の相棒・城島とともに岩倉の取調に向かった。
表題作「防波堤」他5編の連作短編集。「暴力で町を支配する
奴らは許さない」横浜を舞台に悪と戦う諸橋班の活躍を描いたシリーズ。
昔気質のヤクザの親分との持ちつ持たれつの奇妙な友情がワンパターンだが楽しく読めた。
2011年11月徳間書店刊
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今野敏著「転迷 隠蔽捜査4 」 

2012-07-06 | 今野敏
警察小説「隠蔽シリーズ」5作目。
身内の不祥事で降格人事の結果、警視長でありながら、大田区の大森警察署長の竜崎伸也は、
徹底した超合理主義者で率直で国のために尽くすことが最優先が彼の信条。そんな竜崎に降りかかる難問の連鎖、相次いで変死した二人の外務官僚。ひき逃げ、麻取とのせめぎ合い、放火捜査をめぐる他省庁とのトラブル。そして娘の恋人のアクシデント。
やがて浮かび上がった驚愕の構図。やがて経緯からすべては竜崎の手腕に委ねられることに。。。。
「隠蔽シリーズ」は番外編も含め全て面白いが今回が一番自分のツボにはまって面白かった。
役所間、部署間の対立が竜崎の「信念を通して、常にブレない、言葉は明快で固定観念に囚われず心は平常心」のキャラで小気味良く切りさばかれていく様子がいい。心理描写や情景描写が少ない気もするが、幼馴染の警視庁の伊丹刑事部長とのやりとりもなど、会話主体の展開で読みやすい。
『適材適所を心がける。その場その場で最善の判断を下すようにする。』(P92)
『対処しなければならない事案を、リストアップして、・・・紙に書き出して、優先順位をつけて並べてみると、やるべきことがはっきりとしてくる。』(P95)

2011年9月 新潮社刊
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今野・東・堂場共著「誇り」

2012-02-15 | 今野敏
警察官の誇りプライドがテーマの短編集。
今野敏「常習者」・・・ピッキングの手口で誰だか解る、盗犯係の刑事が真犯人に迫る。
東直己「猫バス先生」・・・元警察官の再就職先が幼稚園の送迎バスの運転手だったが、ある朝、不審な光景を目にする。虐待でなければいいのだが・・・。
堂場瞬一「去来」・・・捜査情報が漏れて証拠書類が消えた。刑事部長として犯人探しの果てに。
三様の警察小説が一篇ずつ収録されていて読み応えがあり楽しめます。
心にしみる男の生き方に感動しました。
個人的には堂場瞬一氏の「去来」がお気に入り。
2010年11月双葉社刊
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今野敏著「神々の遺品」

2011-12-09 | 今野敏
宇宙と人類の歴史、古代文明の謎解きをモチーフに、米国国防省やロシアのFSBやバチカンのスパイや公安・警察などが絡んだ探偵小説。
元刑事の私立探偵石神とその助手明智が依頼人のタレントの高園江梨子からの依頼の行方不明者の友人を探すことに。
一方アメリカでは超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。
事件の鍵を握るのは、どうやらオーパーツと呼ばれる摩訶不思議な太古の文明の足跡らしい。
アメリカの国防長官をも丸め込み、古代の謎を解き自らを人類の救世主であると信じる危険人物「シド・オーエン」とは何物なのか・・・。
古代文明に関する記述、ゼカリア・シッチンのシュメール文明と粘土版翻訳や古代の天体運行に関する問題、神話、宗教、古代遺跡など盛りだくさんの話題が詰め込まれていて面白かった。
1999年に書かれた物語なのでコンピューターやインターネットについていけない探偵と得意な助手とのやり取りが面白い。
イラク戦争、終末思想など当時の時代背景がバックにあったことなど想像できる。
探偵石神シリーズ第2弾「海に消えた神々」に続く。 

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今野 敏著「 化 合」

2011-09-15 | 今野敏
時はバブルがはじけて間もない1990年、科学捜査の夜明け前ともいえる時期。都内板橋区内の公園でイベントサークル主宰者生田忠幸32歳が刺殺された。第一発見者は35歳の不動産業者田代裕一。
本庁の菊川刑事は板橋署のベテラン滝下部長刑事と組んで捜査を担当した。被害者の身元を調べるうちにその背景には乱れた男女関係、バブル期の借金を取り立てる金融会社の社員、男が執着して通っていた六本木のキャバクラ嬢などが浮かび上がってくる。一方スピード解決を目指すエリート検事の鳥山はある男を独断で容疑者として固めようだ。
「落ちるな。必ず証拠を見つけ出すから」
自白もとにした検事主導の捜査に捜査本部が傾く中、えん罪を懸念し地道な捜査を続ける刑事たち・・・。
検事と刑事の対立や、真犯人究明のタイムリミット迫る中、夜を徹して走り回る捜査員たちと、緊迫感した展開で話が進む。
さすがは警察小説の大家、早い畳みかけるスピード感ある展開に一気に読まされました。

自白の強要、冤罪、DNA鑑定がまだ一般的でなかった時代の血液型などの当時の科学捜査のあり方など冤罪裁判のやり直しが続く昨今の状況を鑑みるにつけぴったりの題材のような気がする。
「人は、なぜ傷つくのか。それは、何かを期待するからだ。それを裏切られたときに傷つく。期待が大きければ大きいほど、裏切られたときの傷は大きくなる。」(P137)
2011年7月講談社刊
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