メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

怪奇サスペンス全集 2 世界の超科学ミステリー 庄司浅水/著 秋田書店

2022-12-03 12:22:03 | 
昭和59年初版 装丁/岩尾収蔵 表紙/斎藤寿夫
挿絵/伊藤展安、境木康雄、杉尾輝 図版/伊藤博

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


最初は宇宙人とかで面白そうと思ったけれども
だんだん後半にいくにしたがって四方山話が増えてきて
都市伝説で食傷気味の今読むと微妙

自然発火による死亡事故とか
ポルターガイスト現象とか
超自然現象を集めた感じ
ほとんど『X-FILES』の世界

いろんな伝説も人の口伝えで変化するだろうから
この本のタイトルである超科学とは違った物になりがち


ニュルンベルクの奇妙な少年ハウザーは映画があって
昔レンタルビデオ屋ですごい気になってたんだけれども結局まだ見てない
実話が基なんだな





こうした謎の事件をシャーロック・ホームズに依頼したら
全部スッキリ解決してくれそう

本当に科学が十分発達したなら
こうした謎の事件も全部シンプルに解決できるだろう




【内容抜粋メモ】

■最初の月宇宙衛星船





1961年
ウォストーク1号に乗り、ソビエトのユウーリ・ガガーリン少佐が
1時間48分の地球一周飛行をしたのが宇宙飛行士第一号

その20日後
アメリカのシェパード中佐が20数分の宇宙飛行に成功

1969.7.16
ニール・アームストロング、オルドリン、コリンズを乗せたアポロ11号
月の「静かの海」に着陸した

1963年
世界で初めて宇宙飛行して生還した女性飛行士 ヴァレンチーナ・テレシコワ

1961年 世界で最初に宇宙を飛んだソビエト女性の悲劇
なにかトラブルがあって、地球を永遠に回る悲劇が起きた

「ここになにかがある! むずかしい
 我々がここから脱出できなくても
 世界はそれについて何も聴くことはあるまい」

(なにかって何だろう? UFO的な?
 なら2人の男女は救い出された可能性もあるぞ

1961年 自称「宇宙人」が来日
ジョージ・ハント・ウィリアムソン博士 当時34歳が横浜港に着いた
『宇宙語・宇宙人』の著者(宇宙語の歴史も長いな/驚

岡山の高校教師・安井清隆さん:
中央線の御茶ノ水駅で土星人を見かけたこともある(!
宇宙人の顔は彫りが深い

神奈川県葉山町の音楽教師・酒井克己さん:
5人で外向きに輪になり、次の言葉を唱えると宇宙人と会える

“ベントラ、スペースピープル、宇宙船のみなさま
 こちらは日本の××です
 お姿をお見せください”

(ベントラて何だろう???
 意識を集中させれば届くだろうけど、姿を見せるかどうかは場合による気がする

酒井さんは金星にいた時は農業をしていて
すべてオートメーション化されていたと話す


■空飛ぶ円盤
これは『世界の円盤ミステリー』とかぶる

1938 世界の新聞がNY上空で奇妙な飛行物体を目撃
光り、ヒューという大きな音がした

1950 アメリカ フランク・スカリ著『空飛ぶ円盤』
身長1mほどの小人の宇宙人
8人の専門家を現地派遣 6人の宇宙人が折り重なって死んでいた
直径30mのUFOは2、3人で持ち上げられる軽さ/驚

アリゾナ州の軍の試験場近く
16人の小人宇宙人

ネバダ州パラダイス渓谷

フランク・エドワーズ著『空飛ぶ円盤』1966年
小さな緑の宇宙人の話
1954 南アメリカ・ベネズエラ 1人の小人宇宙人を捕まえたら
4、5m投げ飛ばされ、半円形の物体に乗って消えた






ニュールンベルクのみなしご
1828 靴屋が少年を発見 大尉あての手紙を渡される






手紙:
子どもが10人いて、彼もその1人
ある事情で家に閉じ込めて育てられ、恐さを知らないから
兵士として適当かと思い、よろしくお願いします

「お父さんのように軍人になりたい」
「知らない」
「うちのお馬」
の3つしか話せず、読み書きも出来ず、真っ直ぐに立って歩けないため
フェストナー塔の牢獄に保護監禁

言葉を教えると「カスパー・ハウザー」と言うが名前かも分からず
新聞で報道されると大騒動になる

好きなものは全部「ウマ」と言ったため
各地から馬のオモチャが寄付された

その後、フリードリッヒ・ダウメル博士にゆだねられた
時々、黒い男が来て、パンと水が与えられ、体を洗われたことを話す
とてもイヤな味がする時は眠らされ、目が覚めると着替えが終わっている

「あまり大きな音をたてるな」と言いに来た男もいた

ハウザーは動物のような感覚の鋭さがあった
闇でも見え、嗅覚が鋭く苦痛なほど

自伝の執筆を発表した年、地下室で何者かに傷を負わされた
「黒い顔の男に殴られた」と言う

フォン・タッケル男爵に預けられる

スタンホープ伯爵が養子にしたいと申し出るが
すごい知能の持ち主という噂がウソだと分かると
イギリスに連れて帰るのをやめた

1833 近くの公園で胸を刺されて重傷を負う

刺した男の手紙には
「私はハウザーの秘密を知っている
 私はババリア州境のライン側左から来た M.L.G」と書いてあった

傷が悪化してハウザーは21歳で死去
墓には「ここに世紀の謎横たわる その出生は不明 死もまた謎に包まる」と彫られた


原因不明の自然発火
警察、専門家が調べても分からず「事故死」と片付けられた事件がたくさんある
(ここにある事例がほぼイギリスなのは妙だな?

本人らは「なにがなんだかさっぱり分からない」と言いながら死んでいった
ヒトだけが丸焦げになり、座っていたクッションはちょっと焦げた程度

いずれも1938~1939年 イギリス 犠牲者は年配の婦人たち
リバプールのダンスホールでみんなが見ている前で燃えた女性もいる






車から手を振っていた男性が突然発火して死亡 車には引火せず

周りに引火の要因はなく、親類縁者を調べてもみんなアリバイがあり
周囲の前科者らを調べても犯人はあがらないまま未解決事件となる

『チャールズ・フォートの書』1941年 自然発火事件についてまとめられた本

(『X-FILES』では超能力の一種で発火させることができるのを検証してたな


超自然現象 ポルターガイスト
世界ミステリー全集3巻『世界の秘境』「ひとりでに動き出すひつぎ」
カリブ海のバルバドス諸島の墓地でチェース家の墓内の棺が動いたり
死人が飛び出して評判になった

『リーダーズ・ダイジェスト』日本版 1958
ロバート・ウォーレス「物体が飛びかう怪奇な家」
いろんな液体の入った瓶がいっせいに口を開けたり、移動したりした事件






心霊研究家はポルターガイスト現象ではないかと意見

息子のジェームズがいる時に起きることが多く
強力な霊能力があるのではないか説

(性的エネルギーが関係してる説もなかったっけ?
『サタデーナイトライヴ』でエディ・マーフィーが
霊しょうがある家にずっと住み続ける白人の気持ちが分からない
てゆってたのが爆×5000

家具が動いたり、何もない天井から石が降ってきたり
そんな家イヤだよねえ

「霊媒師ヘンリー・スレード」(アメリカ)
瞬間移動、壁を貫いた移動など

超物理学の大家・ツェルネル教授がみんなの前で実験
『先験的物理学』という本で第四次元の理論を体系づけた

「スレート・ライティング(石盤記録)」が有名
2枚のスレートの間に石筆かチョークの小片を挟み
手を乗せてしばらくすると文字や絵が出る

「婦人霊媒ユーサピア・パラディーノ」(イタリア)




キャイア教授が紹介
周囲の家具を引き寄せたり、上げたり、宙に停止させたり
リズミカルな叩く音を出したり
イスに縛りつけた状態で浮いたり
身長をゴムのように10cm以上伸ばしたり!
キュリー夫妻らが見る前で実践してみせた

フルールノア教授『心霊術と心理学』(1911)

「千里眼 エマヌエル・スウェーデンボルイ」(1688~1772)
数学者・鉱山学者 遠く離れた郷里の火事を視た






野生人間サスクヮッチ(これは初耳




ヒマラヤの雪男と似た人間に近い動物
ジャッコ、シンダイなどとも呼ぶ

1957 パミール高原で博士が目撃
体はヒトに似ているが、腕が長く、
全体が灰色の毛で覆われていた
身長は2mくらい

大きな足跡は長さ40cm
計算上、体重は300kgあると思われる
(普通に欧米にいそうだが?


■奇妙なヒンズー教徒の修行
生き埋めにして40日後に生き返ったり
10年以上立ち続けてる男とか

(なんだかなあ・・・検証されたわけでもなく言ったもの勝ちな感じ


■世界一の落書き@南カリフォルニアの砂漠
縦57m×横53mの大きな女性の絵
(ナスカの地上絵以外にもあるのか?!






■世にも不思議な物語

「口笛一つで50年の刑」
マリー・アントワネットに向かって口笛を吹いたアウグスチン侯爵は
王妃をバカにしたという罪で国事として計50年間も土牢に入れられた

「かがやかしい異常人」
イギリスの『オックスフォード大辞典』は世界でもっともすぐれた英語の辞典の1つ
(それも知らないが

ジェームズ・マレー博士が完成直前、手紙をもらい
数々の注意を受けて、感謝したいと会いに行くと
ブロードムーア精神病院に入れられたミナース博士と分かる

ノイローゼで通りがかりの運転手を銃殺し
心神喪失による殺人の罪で収容された

(こっちの事件のほうが興味深い

2人の博士は長く対話を交わし
その後の編集に大きなプラスとなった



「国王そっくりの男」
1900年 イタリア国王ウムベルト一世は
モンザ市の小さなレストランで食事をしていると
自分とそっくりの男が働いていて話す






同じ年月日、時間、同じ町で生まれ
同じ年月日に男は店をはじめ、王は即位
男は2度、王に会ったことがあると話す

「明日イタリア近衛騎兵にしよう」と言い
翌日、レストランの主人が銃の暴発で死んだと聞いて残念に思う
その直後、王は刺客により銃で暗殺された

(政治が絡むとなんだか陰謀論ぽいな


「有名な道化役者グリマルディ」
1808 イギリス

医師を訪ねた男:
私は毎日恐怖に脅かされて、命にかかわる病気だ

医師:
笑いが必要です
今晩、サーカスに行って、道化師グリマルディを見れば
病気など吹き飛ぶよ

男:グリマルディは私です





(これってもう超自然というより、小噺では?


「不思議な本とのめぐり合わせ」
イタリアで貧しい学生がバチカン図書館に来て
神父に仕事をさせてくれと頼もうと思ったが神父は不在

待っている間『動物学』エミール・ド・フェブリエ著を読み
最後のページに「最後まで読んだら、裁判所でとじ込みを受け取って欲しい」とあり
行くと、「全財産を譲る」

理由は、本を書いたが、誰も読んでくれず
悔しくて1冊を残して全部焼いた
その1冊をバチカン図書館に寄贈した

400万リラ(約200万円)をもらうには
親類が手続きしないといけないと言われ
男の祖父が書いた本だと分かる



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